
チームでつかんだ初白星! 山梨学大を撃破/関東大学女子1部リーグ戦
リーグ戦第3戦の相手は山梨学大。2連敗しており、後がない明大女子部だったがダブルスを2-0で大勝し、最終スコア5―2で見事リーグ戦初白星を挙げた。
【D2南口亜美(国際4=野田学園)・藤永萌香(文1=野田学園)組VS長谷川美愛・中川原凜組】
序盤から大接戦だった。相手からの足元を狙ったショットやライン際のストロークによって苦戦を強いられる。しかし、藤永のサーブから南口のボレーで組み立て、2人の得意の形でポイントを重ねていく。「相手は緊張している中で消極的なプレーが目立っていたので、そこを突いていこうと思っていました。ラリーの主導権を握れて、そのままいけたので良かったです」(南口)。ゲームカウント4―4の場面では5度のジュースの末にゲームをモノにした。「本当に死ぬ気でした」(藤永)。そのまま2ゲーム連続で獲得し第1セットを6―4で制した。
第2セット序盤は南口の鋭いボレーで大量得点し、ゲームカウントは3-2に。しかし「五分五分に見えても気持ち的にはちょっとおされてしまった」(南口)。相手のパワフルな球をかわすことができず、相手のペースに乗せられてしまう。4ゲーム連続で失点し3―6で第2セットを落とした。
そして迎えた第3セット。スーパータイブレークで先に10ポイント先制したほうが勝利する。「タイブレークなので先に展開した方が有利になると思いました。ポイントを話し合って整理できたので結果はよかったと思います」(南口)。リスクを背負いながらも、攻め続ける姿勢で第3セットを10―7で勝ち取り、初白星に向けて大きな一勝を挙げた。
【S5五十嵐唯愛(政経2=四日市商)VS長谷川美愛】
ダブルスで2勝を挙げ、迎えたシングルス。両チームの応援が響き渡る中、五十嵐はコートに足を踏み入れた。第1セットはお互いにゲームを取り合い、2―2で突入した第5ゲーム。ジュースが続く中、ドロップショットやスライスを使って緩急のあるラリーを展開していく。最後は相手を左右に動かす正確なストロークでこのゲームを奪った。しかし、「攻め急いでしまった」。甘い球を決め切ることができず第1セットを4―6で落としてしまう。
第2セットは最初のゲームからブレークを許すと、次のゲームも奪われ0―2と劣勢の展開に。その後「苦手なところを突き合っていた」と互いに攻めの姿勢でシーソーゲームが続く。何とか追い付きゲームカウント4―4で迎えた第9ゲーム。「単調にいってしまった」とネットミスが増え1ポイントも取れずブレークを許した。最終ゲームも1ポイントしか取ることができず4―6で敗戦。試合後、その表情には悔しさがにじんでいた。
「ファーストサーブで崩してボレーで決めるプレーが良かった」。敗れた中でも確かな収穫を感じた五十嵐。この敗戦が次へとつながるはずだ。チームの波に乗って、次こそは勝利をつかむ。
リーグ戦初白星を挙げ「次戦に向けていい流れができた」(吉田)とチームの雰囲気も最高潮だ。次戦の相手は筑波大。連敗の次は連勝へ、応援の声を背に勝利を重ねていく。
[高橋佳菜、大橋英晃]
試合後のコメント
吉田華菜子(法4=仁愛女子)
――ダブルスで2人で前衛に出ることが多い理由を教えてください。
「このコートはかなり跳ねて後ろだけでラリーだと取れないので、2人ともボレーができることを生かして前に上がっていこうというのを意識しながらやっています」
――団体戦ということでプレッシャーもあると思いますがいかがですか。
「自分はもう4年生なので、自分に任された以上、期待に応えてどんな状況でも絶対に勝つという気持ちで臨んだので、あまり緊張は感じなかったです」
鈴木渚左(国際3=野田学園)
――ジュースが続いた場面でポイントを取り切れた理由は何ですか。
「気持ちで引かないことと、自分たちだけにならないように周りのみんなの顔を見たり、視野を広くすることは意識しています」
――筑波大戦に向けて意気込みをお願いします。
「トレーナーさんのおかげで体の調子はいいので、絶対単複勝ちます」
五十嵐
――ストロークの調子はいかがでしたか。
「バックが得意ですが、今日はバックから展開ができずミスがありました。フォアは良かったので、もう少しバックで攻めることができればと思います」
――課題点を教えてください。
「流れを失うような連続失点が多く、直していかないとすぐ流れを失ってしまうので、次戦出ることになったらそこは修正していきたいです」
長谷川晴佳(国際1=野田学園)
――今試合を振り返っていかがでしたか。
「慶大戦よりいいプレーはできましたし、しばらく入っていなかったバックハンドも今回の試合でだいぶ戻ってきて、今までやってきていた自分らしいプレーができたので、負けてはしまいましたが、やるべきことができて良かったです」
――フォアのリターンエースが多かったですがいかがでしたか。
「自分のプレースタイル的に前に入って攻めていくタイプなので、リターンから甘いボールを見逃さず前に入って打ち込めたのは本当に良かったです。試合はすごく楽しくできたと思います」
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