熱戦のインカレ2日目 4個のメダル獲得/日本学生選手権

2023.09.02

 日本学生選手権(以下、インカレ)は2日目を迎えた。明大勢は女子200メートル自由形で長尾佳音(営2=武蔵野)が2位に輝くなど、個人種目、リレー種目合わせてこの日4個のメダルを見事獲得。2日目終了時点で男子総合順位は3位、女子総合順位は8位という結果となり、インカレ前半戦を折り返した。

 

8・31~9・3 日本学生選手権(東京アクアティクスセンター)

◆2日目

▼男子1500メートル自由形

7位 庭野 15分39秒04

▼女子200メートル自由形

位 長尾 1分59秒85

男子200メートル自由形

位 清水 1分48秒18

▼女子200メートルバタフライ

位 水口 2分08秒91

▼男子200メートルバタフライ

位 上川畑 1分58秒50

▼男子100メートル平泳ぎ

位 小嶋 1分00秒96

▼女子400メートルフリーリレー

位 田嶋・長尾・木津喜・水口 3分48秒27

▼男子400メートルフリーリレー

位 餅田・成嶋・渡辺・五味 3分18秒20

 

 前日の勢いそのままに、さらに弾みをつけたい大会2日目。女子200メートル自由形では長尾が自己ベストを更新する堂々の泳ぎを見せた。前半100メートルは4位で折り返すと、そこから徐々にギアを上げていく。150メートル地点では上位との差をさらに縮め、混戦となる2位争いに加わる。「前半離されずに、後半ラストスパートで持ち味を出すことを意識していた」(長尾)と、驚異の追い上げで巻き返したのはラスト50メートル。隣のレーンの2選手との激しい争いを得意の後半で制し、レース後にはガッツポーズを繰り返し喜びをあらわにした。逆転のレース展開で自己ベストを記録した長尾は、昨年度の同大会同種目4位の悔しさを晴らし、見事銀メダルを勝ち取った。

 

 女子主将としてチームを率いる水口知保(営4=目黒日大)は女子200メートルバタフライに出場。「予選ではあまり思うようにいかなかったが、決勝で入場した時にここで勝たなければいけないと思った」(水口)と、決勝の舞台では予選から気持ちを切り替え挑んだ。前半から積極的に勝負を仕掛け、100メートル地点では1分01秒60の好ペースで折り返す。その後も粘りのレースで、インカレ4年連続出場の同種目において初の表彰台入りとなる、2位に輝いた。

 

 男子200メートル自由形に登場したのは清水博斗(政経2=日大藤沢)。予選を全体1位で通過する好発進から、「隣の田中大寛(早大)選手に前半ついていって、後半粘ってラストに差し切れれば」(清水)といったプランで決勝に臨む。そのプラン通り最初のターンから3位の好位置につけ、首位に食らいついていった。そこから追い上げは惜しくもかなわなかったものの、自己ベストをたたき出す泳ぎを見せ3位で表彰台入りを果たした。

 

 2日目の最終種目を飾った4×100メートルフリーリレーでは、男女共に大健闘を見せた。女子は同日個人種目に出場した選手が複数名いた中で、予選5位で決勝進出を決めた。決勝ではそれぞれが懸命な泳ぎで上位を狙い、序盤から順位を落としたものの7位でフィニッシュ。「4年生として、みんなに決勝の舞台で楽しんでもらえるようにという気持ちで予選から頑張れたので、決勝はみんなで楽しむことができて良かった」(水口)。全員が躍動しバトンをつなぎ切った決勝の舞台だった。

 

 続く男子は、4人中3人が1年生で構成されたメンバーで今大会のレースを迎えた。第1泳者の餅田凛太郎(法1=法政二)は出だしから日大、早大ら上位校に食らいついた。「インカレ初めての決勝でとても緊張したが、自分のベストを尽くせた」(餅田)と振り返る通り、明大に勢いをつけ5位で次に託す。同じく1年生で第2泳者の成嶋義徳(政経1=八王子)も「予選はうまく泳げなくて不安だったが、決勝ではタイムを上げられた」と、継いだ順位をキープする。そして続く渡辺裕太(営1=日大藤沢)は、自身の折り返し地点から徐々に上位との距離を詰める泳ぎで順位を上げ、ここから日大と2位を争う展開へ。ここまで1年生3人がつないだ3位のバトンを受けるアンカーは3年生の五味智信(商3=湘南工科大付)。リレーメンバー最上級生としての責任を胸にチームを引っ張る五味は日大と大接戦を繰り広げる。自身の50メートル地点ではその差を0.33秒にまで縮め、折り返してからもほとんど横並び。勝負の行方はタッチの差だった。惜しくも0.14秒差で、2位の日大には競り負ける結果となった。それでもなお、3位と堂々の表彰台入り。悔しさも残るレースとなったが、チーム一丸で追い上げてみせた。

 

 大会2日目を終えて大学対抗の全体順位が変動。女子は前日から順位を上げ、シード権内である8位に入った。この調子で、目標のシード権獲得を目指したい。一方男子は前日の1位から3位へと順位を落とす結果に。だが、3日目以降も明大勢には実力者が控えている。インカレはまだ前半戦が終わったばかりだ。後半戦のさらなる活躍に期待したい。

 

[橋本太陽]

 

試合後のコメント

田嶋玲奈(情コミ4=春日部共栄)

――リレーチーム全体を振り返っていかがですか。

 「決勝に残ることが目標だったので、決勝で泳げてすごくうれしいです」

 

五味

――リレーチーム全体を振り返っていかがですか。

 「2位の日大まで0.1秒差は、勝ち切れなかったのは全部僕のせいだと思いますし、1年生がすごく緊張して少し固くなってしまったというのも、もう少し僕に安心感があれば防げたことだと思っています。本当に1年生3人はすごくいいタイムで泳いできてくれたし、将来を考えても明治を引っ張っていく3人だと思うので、僕もいいタイムを出してこれが明治だぞというのをその背中で見せられたらなと思います」

 

木津喜一花(商1=淑徳巣鴨)

――リレーでの泳ぎを振り返っていかがですか。

 「4人中2人は今日個人種目があり、4レースはとてもきついと思うので、私がタイムを上げなければいけないと思って泳ぎました」

 

渡辺

――リレーでの泳ぎを振り返っていかがですか。

 「この大会は結構懸けていた試合で、調整合宿でもとても調子が良かったのですが、思っていたタイムが出ず自分のせいで3位に終わったと思っています。この悔しい気持ちを明日、明後日に向けて頑張りたいと思います」

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