インカレ初日好発進 栁川、上川畑が表彰台入り/日本学生選手権

2023.09.01

 4日間にわたる日本学生選手権(以下、インカレ)がいよいよ開幕。初日は、明大から14人の選手が出場した。そのうち12人が予選通過し勢いを持つ明大。初日の競技終了時点でメダルを2個獲得、学校対抗得点では、男子1位となった。

 

◆8・31~9・3 第99回日本学生選手権(東京アクアティクスセンター)

◆1日目

▼男子400メートル個人メドレー

3位 上川畑 4分14秒36

6位 田渕 4分21秒08

8位 渡辺 4分29秒26

▼男子200メートル背泳ぎ

2位 栁川 1分57秒58

8位 松山 2分00秒38

▼男子100メートル自由形

4位 五味 49秒31

 

 大学水泳最大の大会であるインカレがついに始まった。大学別で対抗戦をする本大会。今年度の明大の目標は、男子は天皇杯奪還、女子はシード権の獲得。その目標に向けて、初日は男子12人、女子2人が出場した。世界選手権(以下、世界水泳)明けということもあり、各大学から日本代表に選ばれた選手も多く出場し、熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられた。

 

 400メートル個人メドレーでは、世界水泳を経験してきた小方颯(日大)、本多灯(日大)に続いて、上川畑英(政経1=桐光学園)が4分14秒36で3位に。見事、表彰台入りを果たした。田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)、渡辺裕太(営1=日大藤沢)も決勝入りを果たし、明大の得点源の一つとなった。200メートル背泳ぎでは栁川大樹(政経3=日大藤沢)が2位。前半100メートルを58秒63と7位で折り返すと、150メートル時点で1分28秒99と4位まで順位を上げる。ラスト50メートルで猛追するも、0.19秒差で2位となった。「優勝したかったが、自分の全力を出した結果の2位なので、自分の実力が足りなかった。悔しいがまた次頑張っていきたい」(栁川)と今後に向けて前向きな姿勢を見せた。100メートル自由形では五味智信(商3=湘南工科大付)が決勝で4位になった。あと0.11秒というところでメダルを逃す結果に。「泳ぎが世界水泳以降しっくりきていなくて模索している」(五味)と語りながらも、エースとして残りのインカレに向けてしっかり切り替えていく。1500メートル自由形では庭野直樹(商2=埼玉栄)が15分30秒31で決勝進出。昨年度に引き続きメダル獲得への期待がかかる。

 

 女子は、200メートル背泳ぎに遠藤渚(理工2=八王子学園八王子)、100メートル自由形に田嶋玲奈(情コミ4=春日部共栄)が出場し、それぞれB決勝に進出した。遠藤は2分19秒45で8位、田嶋は56秒87で5位という結果で、学校対抗順位は15位という位置に着いた。遠藤はメインでない200メートルにもかかわらず見事予選を突破。「メインの100メートル背泳ぎも頑張って、女子でシード権獲得できるように頑張りたい」(遠藤)とシード権獲得に意気込む姿を見せた。

 

 1日目を終え、チームとして好発進を切った明大。選手によっては満足にいかなかったレースもあったが、全員が一丸となって目標を見据えている。また、1年生の活躍も見られ、明大の今後にも期待がかかる試合となった。この4日間、熱い戦いを繰り広げるスイマーたちから目が離せない。

 

[中川美怜]

 

試合後のコメント

五味

――ご自身の泳ぎを振り返っていかがでしたか。

 「いい時もあれば悪い時もあるということが分かりました。けれど、やはりエースと呼ばれるからには勝たなければいけないレースというのは絶対あると思います。それが今のレースでした。それを逃している時点で少し弱いなということだけは思いました」

 

――今後に向けてどうしていきたいですか。

 「まだインカレは始まったばかりで、落ち込んでいる暇もないので、4日間しっかり戦い抜いて(いきたいです)。来年にはもうパリ(五輪)があるので、今の結果だと簡単に負けてしまうと思うので、そこは勝てるようにもう一回努力していきたいです」

 

上川畑

――初のインカレという舞台で、実際に泳いでみていかがでしたか。

 「大会前日に集まった時に、キャプテンや監督が盛り上げてくれて、予選は少しきつかったですが、その雰囲気のおかげで決勝に残ることができました」

 

――予選の感想を聞かせてください。

 「隣が本多灯(日大)くんというオリンピックメダリストで、ついていけばいいタイムが見えてくると思いながら泳いでいたので、しっかり先行できたことは良かったと思います」

関連記事

RELATED ENTRIES