
インカレ展望 3年ぶりの天皇杯奪還へ/日本学生選手権
8月31日~9月3日に開催される日本学生選手権(以下、インカレ)。7月に開催された世界選手権(以下、世界水泳)では栁川大樹(政経3=日大藤沢)が大会初出場ながらも8位入賞し、ワールドユニバーシティーゲームズ(以下、WUG)では明大から出場した5人がメダル獲得を果たすなど、波に乗る明大。昨年度、男子は総合2位、女子は総合7位という結果に終わった。女子はシード権獲得という目標を達成するも、男子は優勝にあと一歩届かず。今年度は天皇杯奪還、シード権死守を目標にインカレに臨む。
◆8・31~9・3 日本学生選手権(東京アクアティクスセンター)
いよいよインカレが始まる。男子100メートル自由形には、4月の日本選手権で同種目2位に輝き、7月に行われた世界水泳では混合4×100メートルフリーリレーで1泳を任された五味智信(商3=湘南工科大付)が出場する。昨年度五味は男子100メートル自由形で4位と表彰台入りはかなわず。インカレ初の優勝に期待がかかる。400メートル個人メドレーには日本選手権で銅メダルを獲得した田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)に加え、同種目で5位入賞を果たしたルーキー・上川畑英(政経1=桐光学園)にも期待が寄せられる。
昨年度男子100メートル背泳ぎでインカレ優勝を果たした栁川。世界水泳では男子200メートル背泳ぎで8位入賞を果たすなど、着実にその力を示している。初日の200メートル背泳ぎと3日目の100メートル背泳ぎは「どちらも優勝したい」(栁川)と、2冠達成を見据える。日本選手権で男子100メートル背泳ぎ2位に上がった松山陸(商4=春日部共栄)も、同種目では「大樹(栁川)とワンツーフィニッシュできるよう頑張りたい」と気合は十分だ。
実力者が数多く在籍する水泳部男子。熾烈(しれつ)を極めるスタメン争いの末、インカレに出場するベストメンバーがそろった。それぞれが自らのベストを尽くし、天皇杯奪還の目標を実現させる。「主将として3年ぶりにこのチームを日本一に導くという責任がある」(林太陽男子主将・商4=武南学園武南)。それぞれの思いを胸に、インカレを迎える。
一方の女子が目標に掲げるのはシード権死守だ。昨年度7位入賞を果たしたことによって獲得したシード権を、今年度も守り抜く。WUGの女子200メートルバタフライで3位に輝いた女子主将・水口知保(営4=目黒日大)を筆頭に、少数精鋭で目標達成を目指す。「人数は少ないが、一人一人は絶対強い力を持っている」(水口)。その言葉通り、WUGの女子4×200メートルフリーリレーで銅メダルを獲得した長尾佳音(営2=武蔵野)など、女子部も実力者がそろう。シード権死守の目標を達成するに違いない。
『Fearless』のスローガンの下、個人そしてチームのために4日間を戦い抜く。日本一に向けた戦いが今、始まる。
[上原朋子]
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