
佐藤が26位と善戦も 暑さと風に苦しみ悔しい結果に/関東学生個人選手権本選
全日本学生選手権(以下、インカレ)への出場権を懸けた関東学生個人選手権本選が23日に開幕。2日目は女子の部が行われ、明大からは8月上旬に行われた予選を勝ち抜いた4選手が出場した。今大会では競技前半と後半でそれぞれ6エンド行射し、計72射の合計得点で順位を競う。佐藤瑠美(商3=明大中野八王子)が540点を記録し、明大勢トップの26位に入る活躍を見せた。
◆8・23~24関東学生個人選手権本選(夢の島公園アーチェリー場)
▼リカーブ:70メートルラウンド 女子の部
佐藤――540点・26位
木下――530点・34位
前田――498点・56位
勝川――493点・60位
うだるような暑さの中で行われた今試合。新型コロナウイルス感染のため思うように調整ができずに今大会を迎えた佐藤。「しっかり打つことだけを意識した」と、伸び伸びと矢を放った。12射時点では35位とスタートダッシュに苦しむも、18射以降は立て直し30位以内をキープ。あと一伸び及ばず26位で試合を終えたが「矢が左に流れてしまうことが多くて悩んでいたが、治りつつあるように感じた」(佐藤)と収穫も手にした。
大会が行われた夢の島公園アーチェリー場は風がよく通り、矢の軌道が左右されやすい。前田珠子(政経3=東京女学館)は「風を読む力が足りていなかったこと」を、4月の関東学生女子1部リーグ戦からスコアが約40点下がってしまった要因として挙げた。「来月も夢の島公園アーチェリー場で試合があるので、普段の練習で風を読む力がつけられるようにしたい」(前田)。また今試合は非常に気温の高い中で行われ「暑さでばててしまい、体力がないなと感じた」(勝川茉矢・情コミ2=明大中野八王子)。25日から長野県で行われる合宿で「今日のような天候にも負けないような体を作って、帰ってきた時にはもっと点数を伸ばしたい」と勝川は強く語った。いかなる状況下でも最高のパフォーマンスを見せられるようになるために、彼女たちは精進を続ける。
25日から始まる合宿を終えると、試合シーズンに突入していく。「代表メンバーになるためだけでなく、自分のベストも出せるように頑張っていきたい」(勝川)。日々の鍛錬でさらに技術を磨き上げ、勝利のために矢を放ち続ける。その先に見えるのは間違いなく栄光だ。
[晴山赳生]
試合後のコメント
佐藤
――会場のコンディションはいかがでしたか。
「風を気にしていられないぐらい打てていなかったので、がむしゃらに打っていました」
――合宿の抱負をお願いします。
「今大会は体力不足だったので、体力をいち早く治して、けがをせずに頑張りたいと思います」
木下真理詠(政経3=安田女子)
――試合中に意識していたことはありますか。
「押し引きのバランスで、押しが負けてしまうことが多いので、的に向かって押し続けることをずっと意識していました」
――今試合で出た課題や反省点はありますか。
「4点や3点など低い点数を何度か打ってしまいました。せっかく他の5本が良い点数だったのに結果的に合計点数を大きく落としてしまったので、それを減らしていければなと思います」
前田
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「6月に体調不良になり、試合に出られないこともあって、試合と練習の差が顕著に表れてしまい、あまり納得のいく試合ではありませんでした」
――次回以降の大会に向けて意気込みをお願いします。
「落ち着いて黙々と、そしてアーチェリーを楽しむことを大事にしていきたいと思います」
勝川
――今大会のベストショットはありますか。
「3エンド目の1射目が自分的にばしっと入っていて、10点を取れていたので印象に残っています」
――本選は予選と比べていかがでしたか。
「予選と距離が違ったり、すごい先輩方の中で打たせてもらっていることに感謝しつつ、緊張して体がガチガチになってしまった感じがあったので、それにふさわしい選手になりたいと感じました」
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