
インカレ閉幕 悔しさ残るベスト8/全日本学生選手権5日目
準々決勝が行われた全日本学生選手権(以下、インカレ)5日目。明大勢からは吉田華菜子(法4=仁愛女子)・鈴木渚左(国際3=野田学園)組が出場した。第1セットを取られた後の第2セット、巻き返しを図るも勝利とはならず。今年度のインカレは最高成績ベスト8で幕を下ろした。
◆8・14~20 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)
▼8・19
[女子ダブルス準々決勝]
吉田華・鈴木渚組 0{3―6、3―6}2 吉川・冨永組(亜大)〇
【女子ダブルス準々決勝:吉田華・鈴木渚VS吉川ひかる・冨永栞組(亜大)】
太陽が照りつけるセンターコートで、ベスト4進出を懸けた熱い戦いが繰り広げられた。第1セット、連日の試合の中でもキレを失うことのない鈴木のサーブでキープに成功。吉田の正確なバックストレートもさく裂し、得点を重ねていった。しかしここからネットやバックアウトなどミスが増え始める。また「ストロークで押してきたので引いてしまった」(鈴木)。相手の強いストロークで体勢が崩れたところをボレーで決められてしまう。その後もペースにのまれ5ゲーム連取を許すと、そのまま3―6で第1セットを落とした。
なんとか流れを取り戻したい吉田・鈴木組。しかし第2セットも「いつも通りのプレーができなかった」(吉田)。ミスが目立ち4ゲーム連続先取を許す。その後サービスゲームをキープし合い1―5で迎えた第7ゲーム。疲れからかネットを越えない場面も見られ、相手のマッチポイントとなってしまう。万事休すかと思われたが、足を動かした粘りのプレーでしのぎブレークに成功。そのまま次のゲームもキープを果たした。だが追い上げもむなしくセットカウント0―2で敗戦。試合後2人の目には涙が浮かんでいた。
インカレの経験が「自信にもなった反面、やらないといけないことも見つかった」(吉田)と2人を成長させた。「悔しさをリーグで払拭できるように」(鈴木)。気持ちを切り替えてリーグ戦での鮮やかなプレーに期待だ。
この結果、明大勢は女子ダブルスベスト8を最高成績にインカレを終えた。8月末から行われるリーグ戦の目標は「王座に出場する」(上原真吾監督)。残された短い期間で課題と向き合い結果につなげられるか。明大硬式庭球部の夏はまだ終わらない。
[高橋佳菜]
試合後のコメント
上原監督
――インカレ全体の総括をお願いします。
「女子は非常に頑張っていました。あとはリーグ戦につながるプレーや試合内容があったのはすごく収穫だと思います。男子は物足りないというか、やり切れていない部分がすごく多いです。もっとガッツをコート上で見せてくれるといい結果がついてくるのではないかと思います」
――リーグ戦に向けてどのような調整を行いますか。
「どういうところで明治の強さを発揮するのかを全員がしっかりインプットすることが大事だと思います。勝ち方にこだわって集中していくということをできるようにしてほしいと伝えていかなければと思います」
吉田華
――試合を振り返っていかがですか。
「自分は今日勝つこと、ラストの年でベスト4に入ることを目標に1年間やってきました。最初は緊張してしまっていつも通りのプレーができなくて相手の方がしっかりと振り切って思い切りやってきていたので、それに対して引いてしまいました。単純なミスが続いてしまいメンタルなどの状況もあり、いつも通りできませんでした。後半は少し改善されて良くなっていたのですが、出だしが悪かったことで流れを相手に持っていかれてしまいました」
――リーグ戦に向けて取り組みたいことや意気込みをお願いします。
「今大会で今までやってきた練習の成果が出せたことも多かったので、成果を出せる状況を作ることや、基本的なショットの強化をあと1週間でやっていきたいなと思います」
鈴木渚
――どんなことを意識して試合に臨みましたか。
「ストレートやループボールだったり、自分たち2人から仕掛けて前に行くことをできるように意識していました」
――リーグ戦に向けて取り組みたいことや意気込みをお願いします。
「ダブルスは声かけと明るく笑顔でやること、シングルスはどんなときでも冷静に顔に出さないで相手にこの人イラついているなとか、そういう感情を分からせないようにすることに気を付けたいです。でも自分を鼓舞するような声はちゃんと出したいと思います」
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