
明大スポーツ第530号 端艇部マネジャー選手インタビュー拡大版
8月1日発行の明大スポーツ第530号の3面ではマネジャー特集として、ほぼ毎日選手の食事作りを行う端艇部のマネジャーに取材を行いました。今回は、紙面では載せることかできなかったインタビュー内容に加え、選手のインタビューを拡大版として掲載いたします。取材を受けてくださったのはマネジャーの井出穂(文3=明大中野八王子)、岡部想(政経2=専大松戸)、選手は山田和佳(営3=横浜商)です。
(この取材は7月13日に行われたものです)
――マネジャーになった理由を教えてください。
井出:自分が全く関わってこなかったスポーツに関わりたいと思いました。普段生活していてボートに関わることなんてないので、マネジャーなら続けられそうでいいなと思ったことがきっかけです。
岡部:高校までずっとスポーツをやっていたのですが、サークルではなく、部活に入りたいと思っていました。勧誘された時に雰囲気が良かったことが理由です。
――数ある体育会の中で端艇部を選んだ理由は何でしょうか。
井出:通いやすさはあります。やはり遠かったりすると続かないかもしれないなということと雰囲気の良さが決め手でした。
――マネジャーの主な仕事は何ですか。
岡部:人数が多いのでシフト制で食事を作っているのですが、平日は朝ご飯を作る人と夜ご飯を作る人でシフトが決まっています。月曜日はオフで火曜から金曜まで、土日は昼ご飯をそれに追加で作ることが一番の仕事です。
井出:あとは係がそれぞれ決まっていて大会運営をしている係だったり、新入生歓迎活動の時に主体で動く係だったり、SNS係などで分担されています。
――競技面でのサポートは少ない感じでしょうか。
岡部:競技に寄り添っている仕事は朝ご飯を作った後の競技のビデオ撮りだけかもしれません。
井出:あとはシフト制で大会当日もサポートしています。見えないところで仕事しているという感じです。
――朝は何時に起きられますか。
岡部:始発がなくて、前泊します。寮のマネジャー部屋に泊まって今は4時起きくらいです。
――仕事で大変なことはありますか。
岡部:朝はいつも8キロのお肉を炒めるので結構腕力を使うことですね。また、先週と同じメニューにならないように被らないように、大会前だと特に栄養バランスを意識することが少し大変だなと思います。
井出:あと普通に朝起きることが結構大変です。
――仕事で楽しいことはありますか。
岡部:大会で選手が勝っているのを見たら一番うれしく、やりがいがあります。たまにビデオ撮りをしていて今日のビデオ撮りが上手だったよと選手が褒めてくれることも嬉しいです。
井出:いつも夜ご飯ができたらSNSでメニュー日記といって献立を送るのですが、それにリアクションを押してくれたり、自分がメニュー担当の時においしかったと言ってくれるときです。
――マネジャーさんは元から料理経験などあるのでしょうか。
岡部:みんなないです。1年生の時は教えられるままです。今年度も1年生が入ってきているのですが、最初は玉ねぎの切り方もみんな知りませんでした。
――得意なメニューは何ですか。
井出:毎週絶対金曜日はカレーなのでカレーですね。
岡部:めっちゃカレーを作ることが上手なマネジャーさんもいます(笑)
――マネジャーさんだけでなく、お手伝い選手として選手と一緒に料理をする利点は何でしょうか。
井出:他のマネジャーと比べて選手と関われる時間が短いので、それで補っている感じです。
岡部:朝釜はお肉の主菜と汁物だけなんですよ。夜は加えて副菜と野菜で多く、それを2時間で終わらせるとなると難しいので選手に手伝ってもらっています。また、他大学はこのような制度が全くありません。お手伝い選手はほぼ明大だけです。練習のビデオ撮りも遠くで行っているだけなので、ここで仲良くなってる感じはあります。最近は行っていないのですが、2カ月に1回チャレンジデーをやっていてマネジャーさんが全員20〜30人で集まっていつもより豪華な食事を作っています。マネジャーも普段2人で作っており、被る人も限られてしまうので、そこでマネジャー同士も親睦を深めています。
――端艇部のマネジャーになってよかったと思うことはありますか。
岡部:ずっと選手として高校までやってきたので、急にマネジャーになった時に仕事のほとんどが食事作りなので本当においしいって言って食べてくれる時はやはりよかったと思いますし、大会で勝ってくれた時もです。
井出:大学という薄いコミュニティーの中で人と関わる機会も少ないと思うのですが、このように深いコミュニティーに所属できることはうれしいです。
――マネジャーさんから見た端艇部の魅力とは何ですか。
井出:一番伝統ある部活なのでそこに関われることはすごい大きいかなと思います。人の魅力、選手の魅力がある気がします。こんな感じでいつも明るいです。
岡部:魅力はいっぱいあります。みんな結構知らない競技だから本当に楽しいですし、どの大学より明るい自信があります。他大学の人とも関わるのですが、明大は特に明るい感じがします。選手同士もとても仲良いですし、本当に大会を見に来てほしいです。かっこいいです。
――ありがとうございました。
一緒に料理をする山田(左)、井出
山田
――好きなメニューを教えてください。
「本当に種類がめちゃめちゃ豊富でね。ポキ丼です。あとは韓国系かな、キンパとか、豚汁とか。この前の唐揚げヤンニョムとかやってくれる時もあってすごいです。チャレンジデーの時が特に豪華です」
――お手伝い選手に関してはいかがですか。
「選手だけではメニューを考えるなんて絶対できませんし、自分の時間を割いてまで来て交流して少しでもコミュニティーが広がるありがたい環境だと思います。1から4年までで交流できるのは部活ならではだと思いますし、すごく良いことだと思います」
――最後にマネジャーさんへの感謝をお願いします。
「感謝してもしきれません。ありがたすぎます。まず前提として食事は一番大事です。他大学は自炊の日が多いらしいのですが、明大はマネジャーさんが毎日作ってくれる環境があります。体の面に関してはすごく支えてくれている感じがします。他には大会の時は暑い中選手より外にいるのよ、マネジャーさんが。きついのに文句も言わず、船とか一緒に運んでくれて応援してくれるだけで頑張れます。部活もチームもつくり上げていくにはなくてはならない存在だと思います」
――ありがとうございました。
[原田青空]
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