
太田の2Gで東海大に勝利 4年生の意地見せる/関東大学1部リーグ戦
第14節は東海大との一戦。先制を許すも、21分に中村がP Kを決め同点に追い付く。迎えた後半、途中出場の太田が2ゴールを決め逆転勝利。4年生としての意地を見せ、チームに勝ち点3をもたらした。
スタメンが大きく変化した今節。4年生からは井上ただ一人の先発となった。試合が動いたのは17分、C K(コーナーキック)を合わせられ、相手に先制点を献上してしまう。それでも21分、球際を制した林からパスを受け取った中村がPKを獲得。このチャンスを自らゴール左下に沈め、同点に追い付く。高い集中力で相手の流れを即座に断ち切った。その後はFKやゴール前など、自陣での混戦が続くも守護神・上林がビックセーブを連発。「普段の練習の積み重ねが試合で発揮されている。毎日やり続けている結果が出た」(上林)。攻撃陣は相手のスキを突き、林や熊取谷が決定機をつくり出すも決め切れず。勝負の命運は後半に託された。
(写真:パスを供給する上林)
迎えた後半。中村や藤森、林を中心に攻撃の起点を整える。シュート本数も相手を大きく上回ったが、得点にまでは結び付かない。そこで攻撃陣を入れ替えた明大。新たに村上、阿部、太田を加えたこの采配が功を奏した。87分、藤森のロングパスを受けた中村がヘディングでスルーパス。GKと1対1となった太田が冷静にかわし、逆転弾を決めた。さらに90+3分、中村がゴール前に供給したボールを太田がそのまま流し込み、ダメ押しの追加点。「4年生の自分がチームを勝たせたかった」(太田)。ラストプレーでもC Kを獲得し、最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。「勝ち越してから相手も前にきていたが、3点目で沈んだのが目に見えた」(太田)。連敗を阻止し、3―1で勝ち点3を獲得した。
(写真:今試合2得点をあげた太田)
前節と比べて4年生の先発は目立たないものとなった。しかしチームの勝利を決定付けたのは4年生。最終学年としての意地がうかがえた。今節を終えて、リーグ戦は中断期間を迎える。シーズン終盤に向け、今年も明大は〝鬼合宿〟を通じてより一層の強化を図るという。「中断前に勝ち点3を取れたことはすごく良かった。ただ、強度にしても集中力にしても日本一の練習をやっているわけだから、もっと自分たちを信じてほしい」(栗田大輔監督)と、選手たちにさらなる飛躍を期待した。次節は9月30日、敵地にて東洋大との一戦となる。約1ヶ月の期間で成長を遂げ、再び勝利を手にしたい。
[田上愛子]
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