拓大に快勝! 次期エースのハットトリックで白星獲得/関東大学1部リーグ戦

2023.07.30

 第12節は拓大との一戦。ドイツ1部のヴェルダー・ブレーメンに加入することを発表した佐藤恵にとって明大での最後の試合となる。世界へ飛び立つエースの背中を押すのにふさわしく、明大は6―0と大量得点で試合を終えた。

 



 前半は明大が5点を取り素晴らしい試合運びとなった。「明治のためにということを意識した」と佐藤恵が相手を背負いながら反転しドリブル。ゴール前でラストパスを受けた中村が押し込み、先制に成功した。10分にはPKを獲得する。キッカーの佐藤恵はGKに読まれるも完璧なコースに蹴りこみ2点目。その後も攻撃の手を緩めず、32分にはこぼれ球を中村が流し込む。34分には田中克がミドルレンジから得意の左足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。48分には多久島がセットプレーの混戦からゴールに突き刺し1年生トップチーム初ゴールを奪った。 

 

(写真:ボールを持ち運ぶ佐藤恵)


 後半は相手がボールを持つ時間が多く、シュートを打たれてしまうシーンが多く見られた。それでも岡の好守備、上林の好セーブで守り抜く。59分には内田が切り返したところに足がかかりPKを獲得。「自分の特徴が出る(戦術)が、今の結果につながっている」(中村)。好調が続く中村がこのPKを沈め、圧巻のハットトリックショーを披露した。その後は守備陣が相手の攻撃を封じ、クリーンシートで試合終了。最終スコア6―0で大勝となった。

 

(写真:1年公式戦初ゴールを奪った多久島)


 次節の桐蔭横浜大戦からはエースが不在となる。中村は「憧れの存在だった」大学サッカーを代表するFW・佐藤恵とともに実力を高め合ってきた。そして今や、急成長を遂げて関東大学1部リーグ戦得点ランキング首位に浮上。明大の新エース候補に名乗りを挙げた。背番号10への期待もかかる中村が、佐藤恵のようにチームを勝利に導く姿を見せるだろう。

 

[岩田英佑]


試合後のコメントはこちら