
競泳初日 五味、松元のリレーは予選突破ならず/世界選手権2023福岡大会
決勝進出にはあと一歩及ばなかった。7月14日に開幕した世界選手権2023福岡大会(以下、世界水泳)は23日で大会10日目を迎え、ついに競泳がスタート。明大勢からは男子400メートルフリーリレーに五味智信(商3=湘南工科大付)と松元克央選手(令1政経卒・現ミツウロコ)が出場した。紫紺を背負った新旧の自由形エースが世界に挑んだものの、わずかに予選突破を果たすことはかなわなかった。
◆7・14~30 世界選手権2023福岡大会(マリンメッセ福岡A館他)
◆7・23 競泳1日目
▼男子400メートルフリーリレー
予選敗退 松元選手・川根正大(ツカサドルフィン)・五味・中村克(イトマン東進)
世界水泳はいよいよ後半戦に突入。大会10日目を迎えた23日には競泳がスタートし、初日の会場は多くの観客で埋め尽くされた。今大会は22年ぶりの自国開催であり、コロナ禍初となる有観客開催の国際大会となる。試合中は日本代表がプールサイドに姿を現すたびに、2年前の東京五輪ではかなわなかった大きな声援が選手へと送られた。
この日の午前に行われた予選の最終レース、男子400メートルフリーリレーには五味と松元選手を含む4人の日本代表が出場。世界各国の自由形エース集団を相手に、決勝進出を目指してレースに挑んだ。1番手の松元選手は前半50メートルを6位で折り返し、最後は48秒54のタイムを出して、5位で2番手の川根につないだ。日本チームはこの後順位を3つ落とした8位となる中、3番手の五味が好反応でスタート。代表権をつかみ取った4月の選考会で出した48秒75に迫る48秒85のタイムであったが、チームの順位を押し上げることはできなかった。4番手の中村がチーム最速の泳ぎを見せるも逆転ならず。日本チームは決勝進出タイムに0秒81足らず予選3組で8位、全体では13位となり予選敗退を喫した。
「自分の泳ぎを全くできていない」(五味)。初の世界水泳での泳ぎは、五味にとって満足のいくものではなかった。8月には日本学生選手権(以下、インカレ)、9月にはアジア大会を迎える中で「こういう失敗を二度としない」(五味)。若き紫紺スイマーの今後の成長に期待したい。また、明日以降に3つの個人種目に出場予定の松元選手は「この流れを変えていかないといけない」と今後の長期戦を見据えていた。
競泳は初日から3つの世界新記録が樹立され、日本勢でも瀬戸大也(CHARIS&Co.)が銅メダルを獲得するなど大きな盛り上がりをみせた。そんな競泳には、残る明大勢も参戦。現役から栁川大樹(政経3=日大藤沢)が男子200メートル背泳ぎに、OBから松元選手が男子100、200メートル自由形と男子100メートルバタフライに、吉田冬優選手(令2政経卒・現三谷産業)が男子800メートルフリーリレーに出場予定だ。熱戦が予想される世界最速決定戦はまだ始まったばかり。あなたもぜひ、この〝熱い夏〟を体感してほしい。
[渡辺悠志郎]
試合後のコメント
五味
――この世界水泳での泳ぎはいかがでしたか。
「やはり初めての世界舞台で、緊張なのかプレッシャーなのか自分でも分かりませんが、自分の泳ぎを全くできていないなと泳いでいる時から思っていました。楽しい思いもすごくありましたが、やはり結果を残さないと代表で戦うことはできないので悔しいです」
――この経験を今後どのように生かしていきますか。
「来年のパリ五輪もありますし、今大会の直後で言えばインカレやアジア大会があるので、そこは一つリベンジする場をもらっていると考えて、こういう失敗を二度としないようにしたいです」
松元選手
――今のお気持ちはいかがですか。
「決勝進出を目標にしていたので悔しい気持ちが今は強いですが、まだ初日なのでこの流れを変えていかないといけないなという気持ちです」
――自身で泳いだ感覚はいかがでしたか。
「やはりレース1本目ですごく緊張して思い通りにレースをすることが難しく、自分はもう少しチームに貢献したかったです。もっとチームの流れを良くするような存在になりたいです」
今後の試合予定
◆競泳
▼7・24
男子200メートル自由形 松元選手
※決勝は25日
▼7・26
男子100メートル自由形 松元選手
※決勝は27日
▼7・27
男子200メートル背泳ぎ 栁川
※決勝は28日
▼7・28
男子100メートルバタフライ 松元選手
※決勝は29日
男子800メートルフリーリレー 吉田選手
※リレー種目は予定選手が変更する場合があります。
※競泳予選はBS朝日にて放送予定(各日11時または12時頃より放送開始)
※競泳決勝はテレビ朝日系列とABEMAにて放送予定(各日19時または20時頃より放送開始)
※全競技の決勝ハイライトはABEMAにて配信中
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