吉川響、杉ら好順位 夏合宿に向けて弾みをつける/富士裾野トラックミート

2023.07.17

 裾野市と同市陸上競技協会によって開催された第2回富士裾野トラックミート。前半シーズンを締めくくるレースということもあり、明大からは多くの選手が出場した。5000メートルでは杉彩文海(文4=鳥栖工)、綾一輝(理工1=八千代松陰)が2位、3位に。1万メートルでは吉川響(文2=世羅)が1位に輝くなど、勝負強さが光った大会となった。

 

◆7・15 第2回富士裾野トラックミート(裾野市運動公園陸上競技場)

▼男子5000メートル1組

 尾ノ上 15分56秒24 14着

 

▼男子5000メートル2組

 佐久間 15分04秒37 6着

 三井  15分15秒25 11着 

 山内  15分26秒01 18着

 

▼男子5000メートル3組

 井坂  14分42秒34 4着

 古井  14分48秒68 6着

 吉川陽 15分12秒81 18着

 新谷  15分12秒85 19着

 

▼男子5000メートル4組

 堀颯  14分21秒92 2着

 窪田  14分35秒55 5着

 石堂  14分47秒85 11着

 山本  15分11秒31 15着

 

▼男子5000メートル5組

 杉   14分16秒93 2着

 綾   14分25秒41 3着

 大湊  14分39秒07 6着

 

▼男子1万メートル1組

 新野  31分27秒81 15着

 

▼男子1万メートル2組 

 吉川響 29分45秒29 1着

 室田  30分20秒04 8着

 曳田  30分34秒82 9着

 

 男子5000メートルには明大から計15人が出場。厳しい湿度の中でのレースだったが、多くの選手が積極果敢なレースを展開した。中でも力強さを見せたのが4組に出走した堀颯介(商2=仙台育英)。「組トップを狙っていた」と勝負に徹する走りで最後の競り合いを制し見事2着でフィニッシュ。全日本大学駅伝予選会(以下、全日本予選)の苦い思い出を払拭するきっかけとなるレースとなった。またメインレースとなった5組には現主力候補の杉、綾らが出走。杉は「やはり組トップを狙うことを意識した」と、2分50秒切りのハイペースなペースメーカーに積極的に挑む。最後は惜しくも垂れてしまい山川(駒大)の後塵を拝す形となったが、14分16秒93とまずまずのタイムでレースを終えた。

 

 小雨が降り始め、コンディションが厳しくなってきた中で行われた男子1万メートル。メインレースである2組には吉川響、室田安寿(情コミ2=宮崎日大)らが出走した。中でも圧巻の走りを見せたのは吉川響。「最初から先頭集団で走ることは意識していた」と序盤から全日本予選のような集団を引っ張るレースを展開し、集団をコントロール。さらにその後抜け出したペースメーカーに唯一反応し、粘りの走りで後続との差を一気に広げ、1着でフィニッシュ。厳しい湿気があったにも関わらず、昨年度櫛田佳希選手(令5政経卒・現NTT西日本)が打ち立てた29分53秒05の大会記録を更新する見事な走りとなった。

 

 「できるだけ前半戦トラックレースで出遅れた選手がここで合わせられるように」(山本佑樹駅伝監督)。合宿前最後のトラックレースという位置付けだった今大会。今回のレースで得た課題を胸に夏合宿へ挑み、秋以降の飛躍へつなげたい。

 

[菊地隼人]

 

※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。