
王座開幕 熱戦制し4決進出/全日本大学王座決定戦
夏の全国大会・全日本大学王座決定戦(以下、王座)が7月15日開幕した。東農大を相手に迎えた明大は先制するもその後逆転される。しかし第3Qに大逆転。2点差を跳ね返し、白星を挙げた。
王座初戦は、関東学生春季1部リーグ戦(以下、リーグ戦)決勝と同じ東農大との一戦になった。第1Qの主導権は明大が握る。惜しいシーンを演出し続けた中での残り30秒。相手3人に囲まれたFW大岡凌磨(政経4=今市)が供給したラストパスに、FW大塚皓平(文4=飯能南)が相手の背後に抜けてゴール。早々に先制したが「第2Qの入りが良くなくて、相手のペースに持っていかれた」(大岡)。その後は、第2Q、9分にPC(ペナルティコーナー)を沈められ、同点になる。15分にはワンタッチで逸らしたボールを入れられ、またも失点。2―1で前半を折り返した。
後半も立ち上がりは依然として何本もシュートを浴びる。3分にはPCから失点。しかし「今年度のチームはリーグ戦でも逆転勝ちをしているので、点差が離されていても追いつけると思った」(DF高松雄飛主将・法4=丹生)。リーグ戦では準決勝、決勝ともに後半で逆転劇を見せた試合巧者に焦りはなかった。3失点目以降、明大は波状攻撃を繰り広げる。8分にファウルを誘うとPS(ペナルティストローク)から1点を返し3―4に。13分、14分にはエース・大岡の2発で逆転に成功。第4Qにはサイド攻撃からDF浅川海音(法3=丹生)の決勝点でチームは逆転で劇的な勝利を収め、ベスト4入りを達成した。
次戦、準決勝は立命大と対戦。「(前回は)惜しくも最後に点を入れられて負けたので、リベンジを果たしたい」(小池文彦監督)。昨年度の王座では接戦で敗れた雪辱を果たすために。決勝進出の座を懸けて、絶対に負けられない戦いに挑む。
[石田聖]
試合後のコメント
小池監督
――試合はどのような気持ちで入りましたか。
「初戦だったので堅くならないようにと、いつものペースでできるようにすることを心掛けて、立ち上がりから集中して入るようにやってきました」
――ハーフタイムにはどのような指示をしましたか。
「まずは1点追いついて、追い越そうということを言っていました。ただ、3点目が先に取られて少し痛かったですが、しっかり勝ち切ってくれて良かったです」
大岡
――王座前には日本代表の合宿に行っていましたね。
「直前まで韓国で合宿していて、そこからチームに合流し1日経って奈良に来ました。王座が終わった翌週は大会でインドに行きます」
――代表合宿で得たものはありますか。
「韓国のチームは少ないチャンスをモノにする印象があって、攻める回数は韓国も日本も同じでもFWの決定力や中盤のベーシックスキルの高さで違いを感じさせられました」
高松主将
――東農大に連勝しましたがいかがですか。
「嬉しいです。相手エースの柏木蓮は高校時代の同期でずっと仲も良く、大学でもライバルとしてやっていた中で勝てたのは大きな収穫でした」
――次戦は立命大ですがいかがですか。
「相手にはすごい選手がそろってはいますが、僕らならいけそうな雰囲気はありますし、チームでは誰も絶対に負けるとは思っていないので、どれだけ食らい付けるかが勝利のカギになると思います」
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