HUSKIES始動 流れ掴めず法大に惜敗/関東学生リーグ戦

 初夏の風が吹き抜ける中、関東学生リーグが開幕した。第1(クオーター)で法大に先制点を許2点ビハインドで迎えた第Q、MF(ミディ)市川太朗(3=成蹊)がゴールを決め1点を返すも、オフェンスでのミスが重なり1ー3で敗北。開幕戦を白星で飾ることはできなかった。 

 

◆7・9〜1224 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー場メインピッチ他) 

7・9 対法大戦(大井ホッケー競技場メインピッチ) 

明大1{0ー1、0ー1、1ー0、0ー1}3法大◯ 

 

「相手が春の六大戦王者ということで、今日勝ったら流れに乗れるゲームだと思っていて、みんなで準備してきた(MF木村直樹主将・商4=桜美林)。第1Q、フェイスオフでボールをポゼッションし、積極的な攻撃を仕掛けるが、法大のスピード感あるオフェンスに翻弄(ほんろう)され、開始7分で失点を許す。その後も法大の鉄壁のG(ゴーリー)をに得点することができなかった。第2Qパスがうまく回らず、法大の攻撃が続く展開。ディフェンスの間を切り抜けるような巧みなシュートを決められ、ゲームスコアは0-2となる 

 

 2点ビハインドで迎えた後半戦。「早い段階で1点を取って、流れを持っていくぞという気持ちだけで臨んだ」(市川)。第3Qの開始3分、MF櫻井康(政経=都立小山台パスを市川が受け取り、鋭いシュートを決め1点を返す。その後も積極的な攻撃を仕掛ける追加得点はならなかった。最終Q、Gからロングパスでゴール近くまでボールを運ぶも、ミスが重なりあと一歩届かなかった。その後も法大の勢いのある攻撃に圧倒され、追加点を許し、1―3で試合終了「フルフィールドの力で法制に負けていた」(今井雄太・文=日出学園)。今春の六大戦王者の力に及ばずリーグ戦の開幕は黒星スタートとなった。  

 

 悔しい結果となった今季の開幕戦。「まずは1戦1戦勝ち切れるように相手の分析を進めて、組織というところを完成させたい」(木村)。どんなに逆風が吹き荒れる状況でも、仲間とに前を向いて走り続ける』というチーム名の由来の通り、主将は次へと目を向けていた。今試合は学生日本一へ物語の序章に過ぎない。今後HUSKIESの活躍から目が離せない。 

 

[髙橋未羽] 

 

試合後のコメント 

鈴木尚敏ヘッドコーチ(平29法卒) 

――今回の試合で見つかった課題について教えてください。 

 「シュートを決め切る力ですね。シュートを打ったところがフリーだったり、気持ちよく打てているところじゃなかったので、そうしたところをもう少し詰めてこうと思います」 

 

木村 

――前半は法政大学のポゼッションが長かったですが、オフェンスはどのように考えていましたか。 

 「ディフェンスが守ってくれるというところがあったのでそんなに焦らず、ロースコアであれば、差を広げられないように安いミスをしないというところと、遠いところからシュートを打たないということを徹底していたので、オフェンスとしては想定内であったと思います」 

 

――この試合の収穫について教えてください。 

 「オフェンスのチームに対してディフェンスが3点に抑えたというところは、ディフェンスの強みだなとわかったので、そこを強みにして、いかにオフェンスが点を取るかというところに今後ゲームを持っていくという指針がわかったことが収穫です」 

 

市川 

――法政大学はどのような相手でしたか。 

「個人のポテンシャルがすごく高くて、それに加えて運動量も多いチームなので、ラクロス力が総合的にチーム全体であるなという感じでした」 

 

――得点した瞬間を振り返ってみていかがですか 

 「練習してきた形が、チームで出せたかなという風に思います。それで、自分は(ゴールを)決め切ることができたので、そこはすごくよかったです」 

 

今井 

――ゲームプランについて教えてください。 

 「法政さんはフルフィールドで強いチームなので、ディフェンスはあまり無理しすぎずというのと、オフェンスもショットだとか、駆けどころを選んでいこうというのが今日のゲームプランでした」 

 

――今後の意気込みをお願いします。 

「初戦、絶対に勝ちたかった法政相手に負けてしまったのはとても悔しいですけども、あとリーグ戦は3試合あって、これを全部勝ち進めば、ファイナル4に進出できて、また法政さんリベンジできるので、気を落とすことなく、全員でここからレベルアップしていければなと思います」