白星届かず 団体戦で雪辱誓う/全日本学生選手権

2023.07.02

 明大からは昨年度の倍となる4人が出場した今大会。しかしどの選手も全国の強豪選手を前に課題の残る初戦敗退となった。悔しさは秋の団体戦で晴らしてみせる。

 

◆7・2 第67回全日本学生選手権(姫路市立中央体育館)

▼男子個人組手

春原――2回戦敗退

海野――1回戦敗退

本橋――1回戦敗退

里見――1回戦敗退

 

 一歩及ばず、白星をつかめなかった。全国から猛者たちが集う中、2回戦から登場した春原駿貴(法4=世田谷学園)はいきなり日本代表経験者との対戦。それでも果敢に攻め、上段突きで見事先取に成功する。金星獲得への期待が高まったが、連続で失点し逆転される。「相手のスタイルにはまってしまった」。さらに相手が春原の虚を突いた完璧な中段前蹴りで3点差に。それでも最後まで食らいつき、3得点を狙った上段裏回し蹴りを繰り出したものの、うまくかわされ勝負がついた。

 

 敗北の中にも希望はあった。ルーキー・里見虎太郎(政経1=御殿場西)も前半は苦しい戦いを強いられたが、後半に追い上げていく。それまでなかなか得点に結びつかなかった中段突きが決まり「練習の成果が出たかな」と、1点差まで迫る。初戦敗退に悔しさをにじませたが、収穫が見えた大会だった。

 

 今大会での反省点として本橋怜欧(政経2=保善)と海野陽乃汰(法2=御殿場西)は練習不足を挙げた。残り時間1桁秒のところで失点し0―1で敗退した本橋は「あそこが練習量の差。自分たち的にはやっていたが、やったつもりになっていた」と振り返る。その分、また全国大会に行くため、団体戦への思いは強い。「次の関東団体(関東大学選手権)で頑張る」(本橋)と力強い表情で語った。次こそは、と明大戦士は前へ進む。

 

[西田舞衣子]

 

試合後のコメント

春原

――次の団体戦へ向けて意気込みをお願いします。

 「4年生で最後なので後悔の無いように、絶対全日本大学選手権に出られるように。団体でしっかり結果を残すように、今日に反省をしっかり修正して試合に臨みたいと思います」

 

本橋

――今日の反省点は何でしょうか。

 「練習量と、体格負けしていました。点を取れる場面で攻めることはできてたんですけど、体格で相手につぶされて点につながらないっていうのが前回の大会でも課題だったんですけど、この1カ月で修正できなかったので。自分より大きな相手に当たった時に勝てないのが課題ですね」

 

海野

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「アップ不足で負けました。体が動いていなかったので、次はもっと練習します」

 

里見

――最後は1点差にまで迫りました。

 「でも前半で取れるところで実力が足りませんでした。後半でエンジンかかってくるのだと遅いので。最初から先取して勝てるようにしたいです」