
ミス少なく6位入賞の成績を収める/全関東学生ダートトライアル選手権
◆6・25 全関東学生ダートトライアル選手権(つくるまサーキット那須)
▼男子団体の部 明大――6位
▼男子個人の部 坂井――11位 菅谷――14位 田中――21位
前日の雨の影響により水たまりやわだちが多く、サーキットコンディションの悪い中でのスタートに。しかし、大会全体を通してミスコースやクラッシュの少ないレースが繰り広げられた。明大は2本目にスピンをするも6位入賞を果たした。
昨年度に続き、強豪・早大、慶大に挑むべく今年度も出場した明大。3、4年生がドライバーとして臨んだ。「今回のコースも以前から練習や他の大会でも使用されたレイアウトなので他大学の選手らも慣れた上で攻めてくる」(菅谷洋雄・商3=日大藤沢)。その言葉通り、各大学ともに好調な滑り出しとなった。
第1走を務めたのは菅谷。「一番タイムが出にくい路面状況だったが少し乾いたところを狙ってタイムを出すことを意識した」(菅谷)。そう語るように、丁寧かつ攻めた走行で1分25秒83のタイムを残し、2本目は1分22秒34とタイムを縮めた。
2走には田中寛人(商4=桐蔭学園)がハンドルを握る。1本目は安定した走行を見せた。しかし、2本目のスタート直後のS字カーブで「3速から2速にシフトダウンをするときに、2速に入らずニュートラルになってしまった」(田中)。シフト操作のミスからスピンしてしまい、大きなタイムロスに。1分47秒65とクラッシュを除く28人中最下位となってしまった。
3走には坂井遼主将(法4=東邦大東邦)が出場した。1本目、2本目ともに1分22秒台の好タイムを記録。「おおむね想定通りのコンディションだった」(坂井)と主将らしい堅実な走りを見せ、個人11位と好成績を収めた。
他大学もミスの少ない走りを見せ、ハイレベルな争いとなった。だからこそ田中のシフトミスは手痛いものとなってしまった。「昨年に比べると技術を向上させることができたと思う。その一方で、シフトダウンという新たな課題が露呈してしまったため、その部分の練習をしていきたい」(田中)。成長とともに新たな課題が見られた今大会。次こそは優勝を目指し日々精進する。
[阿部倖明]
試合後のコメント
――6位という団体結果をどのように捉えていますか。
坂井
「特に言い訳とかはなく現在の立ち位置が6位だったということです。全日本ダートトライアル選手権(以下、全日本ダート)に向けてやるべきことをやってチームとして成績を上げることが目標になります。入賞できたことは次につなげられる良い点だと思います」
菅谷
「いつも早大、慶大、中大の3校が安定して速いので、その次には食い込まないと思っていました。しかし昨日の練習からミッションにトラブルが続いてしまい、一番大事なところでタイムを出せませんでした。トラブルを抱えた中で6位なので、上手くいけば3位、4位も狙っていける位置にいました。車と選手をしっかりと調整すれば上位を目指せると思うので頑張っていきます」
――今後への意気込みをお願いします。
坂井
「車やチームの日々の活動を見直して力を高めていきたいです。また、下級生は今大会をもってジムカーナとダートそれぞれ練習の経験を積むことができました。部活に対して親しみを持ってもらい、上の世代がどうやって頑張っているのかを身をもって感じ、彼らなりに成長してもらえたらと思います」
菅谷
「今の明大の総力を結集して全員でまとめ切れば上位に食い込める位置に来たということは実感しています。十分に力は養われているので、(全日本ダートに向けて)ここ1カ月半で飛躍的な向上を狙うのではなく、小さなミスを全て完璧にし、全員がまとまった走りをしたいです」
田中
「今年度4年生になり、次の全日本ダート等の大会が最後になるので、それに向けて技術的な練習を行っていきたいです。また、車両の整備もしっかりと行い、技術と車両の両方が良い状態で臨むことができるようにしたいです」
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