大浦が悔しさ残し2度目の準優勝/東日本学生春季選手権

2023.06.27

 東日本学生春季選手権が開幕。大会初日は新人選手権グレコローマンスタイルが行われた。明大から9人が出場し、130キロ級の大浦響(営2=山形市立商)が準優勝。しかし各々の課題が明確になった1日だった。

 

◆6・26~28 東日本学生春季選手権(駒沢体育館)

[新人選手権グレコローマンスタイル]

▼60キロ級

 葛城――2回戦敗退

 志村――初戦敗退

▼63キロ級

 小山内――初戦敗退 

 高塚――準々決勝敗退

▼67キロ級

 遠藤――準々決勝敗退

▼72キロ級

 加藤――初戦敗退

▼77キロ級

 森――準々決勝敗退

▼82キロ級

 西村――準々決勝敗退

▼130キロ級

 大浦――準優勝

 

 足のケガにより、約半年ぶりの復帰戦となった130キロ級の大浦は、シード選手として準決勝から出場。初戦は開始1分半、パッシブにより1点を献上した後は両者点が入らず、拮抗(きっこう)した試合展開が続く。「いつもの動きができなかった」(大浦)。久しぶりの試合で体が緊張しているのを感じながら迎えた第2ピリオド。「練習でも意識していた、組手で抑えるべきところはしっかり抑えることができた」(大浦)。練習の成果を発揮し、開始30秒で相手を投げ、2点を獲得。残り40秒で場外に出されるも、連続得点を許さず3―2で勝利を収めた。

(写真: 投げ技を仕掛ける大浦)

 

 続く決勝の相手はモンゴル出身で昨年の高校4冠王者でもあるバトバヤル(日大)。試合開始1分半。パッシブを取られ、不利なグラウンドポジションでローリングにより立て続けに失点してしまう。「フィジカルがとても強かった」(大浦)。終始相手に主導権を握られ、第1ピリオドのみでテクニカルフォール負けを喫した。実は昨年度も同大会で準優勝だった大浦。惜しくも優勝を逃し、2度目の銀メダルとなった。

 

 一方で表彰台入りを果たせず、悔しい思いをした選手たちも次戦への確かな足がかりをつかんでいた。フリースタイル専門だが、60キロ級に出場し、2回戦進出を果たした葛城壱星(農2=和歌山北)は「投げ技を2回決めることができて、自信につながった」(葛城)。グレコローマンスタイルでも自身の力が通用することを証明してみせた。選手たちは今大会で得た自信や課題を糧にさらなる鍛錬に励む。

 

[井手満菜]

 

試合後のコメント

大浦

――大会を終えていかがですか。

 「ほぼ半年ぶりの試合だったのですごく緊張しました。優勝したら韓国への強化合宿もあるので優勝したかったのですが、昨年度からずっと2番で悔しいです」

 

――今試合で得た課題を教えてください。

 「相手をコントロールしてどうやって自分の技に持っていくかということと、グラウンドで決められてしまったのでその練習を頑張りたいです」

 

葛城

――1回戦、2回戦をそれぞれ振り返っていかがですか。

 「1回戦はやることは決まっていたので、それをやったらうまくいきました。2回戦は自分の体がまだ完全につくりあげられていなかったことと、全部後手に回って動いてしまいました。自分から攻める技を何も持っていなくて、相手に一方的に攻められてしまっていたので、何もできなかったです」