Bチーム 圧巻の試合運びで東洋大に完勝/練習試合

2023.06.26

 直前の関東大学春季交流大会・東洋大戦で快勝し、明大ムードの中で迎えた東洋大B戦。40分1本という短い試合時間だったが、攻守両面で相手を圧倒し61―0で完封勝利を収めた。
 

◆6・25 練習試合(明大八幡山グラウンド)
▼対東洋大B戦
 ○明大61―0東洋大(40分1本)


  試合開始1分、いきなり試合が動いた。先制したのは明大。敵陣22メートルライン付近に攻め込むと、フルバック竹之下仁吾(政経1=報徳学園)のキックパスに右ウイング榎本凛太郎(営4=立命館慶祥)が反応し、最後は右センター東海隼(情コミ2=光泉カトリック)がトライを挙げる。このトライを皮切りに明大のトライラッシュが始まる。5分、ハーフライン付近でペナルティーを獲得すると、スクラムハーフ田中景翔(文1=常翔学園)が速いリスタートで一気に抜け出しゴール中央に飛び込んだ。「ペナルティーをもらった瞬間、前を見たらスペースがあったので、自分の持ち味である強気を生かして走り込んだ」(田中景)。9分には敵陣22メートルライン付近のマイボールラインアウトからテンポよく連続攻撃を仕掛け、最後は左サイドの空いたスペースに竹之下が走り込みグラウンディング。さらに12分、フッカー渡邊元隆(政経4=筑紫丘)のトライが飛び出すと、15分にはスタンドオフ伊藤利江人(商1=報徳学園)のラインブレークから最後は右プロップ朝島燎夏(法2=正則)が大学初トライを決めた。「去年同じようなシーンでノックオンをして
迷惑をかけてしまったので、今回トライを取り切れてうれしい」(朝島)。15分時点で31―0と、圧倒的な得点力を見せた。

 

 試合中盤からは、東洋大に攻め込まれる場面が増えた。しかし「絶対に無失点で抑えるという気持ちで、お互いに声を掛け合って全員でボールを取り返すことができた」(朝島)と、度重なるピンチを粘り強いディフェンスで耐え抜いた。勢いに乗る明大は攻撃の手を緩めない。27分、ハーフラインから田中景がディフェンスを突破すると、最後はサポートに付いていた左ロック亀井秋穂(政経1=長崎北陽台)がパスを受けトライ。31分に左ウイング金昂平(政経3=大阪朝鮮)がトライを挙げると、38分には途中交代で出場した中瀬亮誠(文1=桐蔭学園)がスクラムからのアタックで相手ディフェンスのギャップを突き中央にグラウンディング。試合終了間際には、素早いパス回しから金昂がダメ押しのトライを決めた。東洋大相手に61―0と、非の打ち所がない圧巻のパフォーマンスだった。

  見事な試合運びを見せた明大。次戦の東大C戦を終えると、勝負の夏に突入する。「ラストイヤーですが紫紺を1回も着たことがないので、秋の公式戦で紫紺を勝ち取れるように頑張りたい」(榎本)。紫紺のジャージーを賭けた、熾烈(しれつ)なスタメン争いに要注目だ。


[晴山赳生]

試合後のコメント
榎本
 
――春シーズンを振り返っていかがですか。
 「今年から上のチームに関わることが多くなって、そこでうまい選手と関わらせてもらって、自分としてもレベルアップできたと思いますし、それが今日の試合につながったのかなと思います」

田中景
 
――スクラムハーフとして、ゲームコントロールで特に意識したことはありますか。

 「まずポイントを作るときにFWにいい球を出してもらうためにロングリリースなどを要求して、そこから速いテンポでパスを出すことを意識しました」

 

伊藤利

――夏に強化したいことはありますか。

 「フィジカル面やフィットネス面もそうですが、もっとアグレッシブに自分で前を見てディフェンスの裏に入れるようになりたいです」

 

朝島

――1年生の活躍はどう感じていますか。

 「自分が1年生の時はあまり活躍できなかったので、1年生がうらやましい、悔しいなと思う反面、BやCの試合で一緒に成長している仲間でもあるので、活躍をうれしく思っています」

 

亀井

――これからの抱負をお願いします。

 「サイズアップして相手に当たり負けしない体をつくって、安定したセットプレーをやっていきたいと思います」