激闘の末、日体大に3―4で敗戦/関東大学2部リーグ戦

2023.06.25

 関東大学2部リーグ戦の4戦目。3連勝を飾りたい明大は、現在首位の強敵・日体大相手に挑む。ライトフライ級が不在の中、堀太虎(商3=花咲徳栄)、田中優輝主将(商4=保土ヶ谷)と岡村魁星(文4=奈良朱雀)が3勝を獲得した。下級生も奮闘を見せたが、僅差の判定に泣き、3―4で惜しくも敗戦。


◆5・13~7・8 第76回関東大学2部リーグ戦(後楽園ホール)

▼6・24 対日体大戦(後楽園ホール)

明大3―4日体大〇

▽ライトフライ級

(不戦勝)高田〇

▽フライ級

◯堀(2回・RSC) 鈴木

▽バンタム級

◯田中(WP5―0)小林

▽ライト級

辻本(WP2―3)川瀬◯

▽ライトウェルター級

◯岡村(WP5―0)勝又

▽ウェルター級

奥山(1回・ABD)當間◯

▽ミドル級

藤山(WP2―3)大野◯


 先陣を切るのはフライ級の堀。この試合でもテンポ良く相手を攻め込む無敗のエースは、第2Rの序盤にRSC勝ちを果たし、チームに勢いをもたらす。「自分が勝たないと1―1で始まらないので、絶対に落とせない試合だと思っていた」(堀)。2番手としてリングに上がるのは、バンタム級の田中。個人3連勝を飾りたい主将は、終始ペースを崩さず、粘り強いボクシングを見せ、5―0の判定勝ちを収めた。「自分のボクシングができて良かった」(田中)。いい流れに乗りたい場面でライト級のルーキー辻本柊哉(文1=高松工芸)がリングに上がる。個人としてリーグ戦初白星を目指す辻本は、俊敏な動きを見せ、何度も相手のパンチを上手くかわした。しかし、2―3の判定で惜しくも敗れた。


 合計スコア2―2で迎えた大事な後半戦。ライトウェルター級の岡村は序盤からペースをつかみ、力強いパンチで攻め続け、5―0で判定勝ちを果たす。「距離をつくり、パンチを食らわずに戦えて良かった」(岡村)。しかし、勝利への重圧もあったか、ウェルター級の奥山湧介(文2=日大山形)がABD負けを喫し、試合はまた振り出しに戻った。運命の最終戦を託されたのは、ミドル級の藤山成悟(商1=上市)。輝かしい実績を持ち、リーグ戦でも3勝0敗の好成績を残してきたスーパールーキーは、序盤から冷静に動き、相手のカウンターにも落ち着いて対応する。第2Rでは少し隙を見せたが、終盤は強いパンチで反撃。第3Rになっても激しい打ち合いが続き、最後まで粘り強く戦うも、2―3の判定で悔しい敗戦を喫した。「チーム全体、特に下級生が本当に頑張ってくれて、感動する試合だった」(田中)。あと一歩のところで勝ち切れなかったが、それでもリーグ戦無敗の日体大相手に善戦した明大には、明るい未来が待っているだろう。


 7月8日に行われるリーグ最終戦の相手は同じ2勝2敗の慶大。「大学最後の試合で、家族全員が見に来るので、かっこいい姿を見せるように頑張りたい」(岡村)。1部昇格の可能性が消えたものの、上位として創部100周年のリーグ戦に有終の美を飾りたい。


[李翔恩]


試合後のコメント

西尾忠久監督

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「負けた選手を含めて、誰も恥ずかしい試合をしていなくて、今までずっと苦しみながら頑張ってきた成果だと思います」


田中

――次戦の相手・慶大への印象はいかがですか。

 「慶大は練習熱心で、動画で分析や研究をしてくる相手なので、気を引き締めて、練習に取り組んでいきたいと思います」


岡村

――リーグ戦の勝ち越しに向けて、意気込みをお願いします。

 「2部から勝ち上がって、いきなり上位に食い込めるのはすごいことだと思うので、最後はしっかり勝ちたいです」


――今日はどのような課題点が見つかりましたか。

 「攻撃のリズムが単調で、ボディーだけを意識しすぎていたので、これからはボディーにつなげられる攻撃をできるように頑張ります」