
明大舞踏研究部 36年ぶり六大学団体優勝!
男女2人が息を合わせて踊り、その美しさを競う競技ダンス。大学から競技を始めて、4年間で日本トップクラスを目指すことができる夢のあるスポーツの一つだ。明大の公認社交ダンスサークル・明治大学舞踏研究部(以下、舞踏研究部)は、東京六大学選手権大会(以下、春六)にて36年ぶりの団体優勝を果たした。本記事では舞踏研究部、そして競技ダンスの魅力に迫る。
◆5・14 東京六大学選手権大会
明大――団体優勝
男女2人1組で行われる競技ダンスは、優雅なスタンダード種目(以下、モダン)と華やかなラテンアメリカ種目(以下、ラテン)の2種類に分けられる。さらにモダンとラテンの中でも4つずつの種目に細分化され、全8種目で構成される。評価に明確な基準はなく、審査員がより良いダンスをしている組をチェックし、チェック数が多い組が勝ち上がるという方式だ。
明大の舞踏研究部は「それぞれの熱量で活動しやすい環境」(細井陽向主将・理工4)。サークルだからこその活動形態を生かし、春六では他大学の体育会競技ダンス部を抑えて六大学の頂点に立った。「1年間の中でも大きい試合なので部員の熱量も高く、練習も熱心にやっていて、その成果が出た」(細井主将)。大会に向けてカップルごとに練習に励んできた。2人が一心同体となって踊る競技ダンスでは、カップルの個性や関係性の良しあしが顕著にダンスに表れる。モダンの2種目に出場した細井主将のカップルは、落ち着いた大きな動きで表現することを持ち味としたダンスで団体優勝に貢献した。「相手を気遣い、自分の意見ばかりを主張しすぎず、話し合いをすることが大事」(細井主将)。個人競技とも団体競技とも異なる、一対一のコミュニケーションは競技ダンスならではの難しさだ。
また衣装やヘアメイクも競技ダンスの魅力の一つ。「メイクや髪上げで普段と違った自分になれる」(堀口拓真さん・営2)。上品で雅やかなモダンでは男性はフォーマルなえんび服、女性はロングドレスを着用。華やかで情熱的なラテンでは男性はワイルドなラテンシャツ、女性は比較的露出の多いドレスを着用する。装いによって社交界の非日常感を演出し、ダンスの動きをより美しく見せる。
モダンの様子 (提供写真)
ラテンの様子 (提供写真)
魅力あふれる競技ダンスの世界。「明確な基準がないからこそ、ずっと上を目指して頑張れる」(細井主将)。理想の踊りを追求し続ける舞踏研究部。次は夏の全日本学生選抜選手権で日本一へ挑む。
【春木花穂】
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