ホーム・八幡山で4得点 意地を見せ今季3連勝/関東大学1部リーグ戦

2023.06.18

    第9節は桐蔭横浜大と対戦。熊取谷の先制点で流れをつかむと、直後に常盤が2点目を決め、前半終了間際に中村がゴール。明大に有利な試合展開と見えたが、試合後半、相手に3失点を許す。それでも相手のスキをつき、林が追加点。ホームで見事3連勝を飾った。

 

   

 守備と攻撃の二刀流を見せた。試合が動いたのは16分。馬場がボールに素早く反応し、ラインギリギリを保って出したパスに熊取谷が合わせてそのままゴール。試合序盤が苦しい展開続きだった前節までの流れを断ち切り、先制点を決めた。「栗田監督から今日は立ち上がりが勝負だと言われていた。チーム内でも先制点は意識していた」(中村)。試合の流れをつかむと26分、カウンターから熊取谷がクロスをあげて常盤がヘディングシュートで押し込んだ。相手チームに疲労が見えるも、対する明大のシュートは前半だけで7本と、攻撃的な姿勢を貫く。「連続得点で自信がつき、前を向いてプレーできた」(中村)。前半42分、ボールを持った中村が相手の陣営を華麗なドリブルで崩しゴール。3―0で前半終了となり明治のサッカーを体現した。

(写真:得点後喜びを分かち合う選手たち)

   前半積み重ねた得点で明大に有利な試合展開と見えた後半。しかし48分、相手にPKを与えてしまい1点を返される。「気の緩みが出た。ポジティブな声掛けが目立ったが、プレーで体現できなかった」(常盤)。さらに62分、一瞬のスキをつかれ追加点を許す。74分にはまたもやゴールを奪われ同点に。「ここで下を向くわけにはいかないと思った。応援してくれている人の気持ちに応えようと思えた」(中村)。残り時間が少ない中、両チーム共に、あと一点を追いかけピッチを駆け回った。84分、相手ゴール前の混戦を制し、林が追加点を押し込んだ。その後は守備の明治を見せ4―3で試合終了。激闘の90分をホームで見事制した。

 (写真:決勝点を決めた林)    勝利を収めたが、明大としての課題も浮き彫りになる試合だった。「前半は良かったが、もっと点を取れた。後半の試合内容は良くなかった」(栗田大輔監督)。選手も何度も口にした自分たちのプレーでの甘さ。今月はアミノバイタルカップも開幕する。今節の課題を修正し、更なる飛躍に期待がかかる。次戦は7月の日大戦。試合内容に重点を置き、着実に勝ち点を積み上げたい。

 

[田上愛子]


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