早大相手に快勝 課題を直し今後につなぐ/練習試合

2023.06.18

 1年生メインの新人戦が、八幡山グラウンドにて有観客で行われた。対する相手はライバル・早大。前半は相手に流れを渡すことなくラブゲームを披露し、明大は61点をマークする。しかし後半、暑さと油断により厳しいゲーム展開になってしまう。最終的には先輩達の力も借りながら立て直し、82―14という大差で勝利を飾った。

 

◆6・17 練習試合(明大八幡山グラウンド)

▼対早大新人戦

 ○明大82{61―0、21―14}14早大

 

 前半は快調な滑り出しだった。最初のスコアは前半6分、敵陣22メートルライン付近のマイボールのラインアウトミスをフォローするかたちで左プロップ檜山蒼介(情コミ1=尾道)が先制点を挙げた。続く12分、自陣10メートルライン付近で同じく右プロップ田代大介(営1=大分舞鶴)がインターセプト。そのままゴール間近まで独走し、最後はまたもや檜山がこの試合唯一のノーホイッスルトライを決める。33分にはスタンドオフ伊藤利江人(商1=報徳学園)が際どいタッチキックに成功し、絶好のチャンスを生かしてラインアウトからそのままモールでトライラインを割る。「モールが割れていた割にはいい感じでできたと思う」(フッカー木谷光・商1=報徳学園)。ディフェンスも問題なく、ペナルティーもほとんどなかった前半。61―0と圧倒的に明大へ流れが傾いたかたちで試合を折り返す。

 

 前半とは打って変わって、早大に押されるかたちで後半は始まる。30℃近くの猛暑だったこともあり、選手たちには疲れが垣間見られた。前半に比べ選手にスピード感がなくなり、自陣でのプレーが増えてしまう展開に。「シンプルにフィットネスがなかったのと油断してしまった」(左ウイング海老澤琥珀・情コミ1=報徳学園)。ペナルティーが目立ちボールポゼッションも下がった結果、まさかの開始20分間を無得点で終える。しかし、多くの選手を入れ替え明大は粘りを見せる。34分、自陣22メートルラインでのマイボールスクラムから、川村心馬(法2=函館ラ・サール)が敵陣左側まで一気に駆け上がる。伊藤龍之介(商1=国学院栃木)の幅を生かしたキックパスでボールは一気に右サイドへ。最後は右ウイング竹之下仁吾(政経1=報徳学園)がインゴール。「サインプレーが決まった動きで、外に運べたら取り切れるって感じがあったので、僕が内側でもらって走り切れて良かった」(竹之下)。ラストワンプレーは敵陣22メートルラインで明大ボールのラインアウトに。安定した動きで空中戦を制し、先のプレー同様キックパスから榎本凛太郎(営4=立命館慶祥)が右サイドにダメ押しのトライ。押される場面が多い後半だったが、後半リザルトも21―14と明大リードで試合は終了した。

 

 前後半で流れがかなり異なっていた今試合。スコアのみを見ると快勝だが、試合内容からはさまざまな課題が見つかった。「前半はめちゃめちゃ良かったけど後半はペナルティーが増えた部分が良くなかった」(竹之下)。しかし、一人一人が見つけた課題を改善していくことは間違いなく今後のチームの勝利につながっていく。今以上にチーム〝ONE MEIJI〟を1年生が勢いづけてくれることに期待したい。

 

[成田美彩子]

 

試合後のコメント

ゲームキャプテン・右フランカー大川虎拓郎(法1=東福岡)

――ゲームキャプテンとして意識したことを教えてください。

 「レフリーとコミュニケーションを取ろうと意識していました。やっぱりこの試合の中ではレフリーが一番上なんで、そこでコミュニケーション取ってうまく試合をコントロールしようと思っていました」

 

――今日の試合までに準備したことを教えてください。

 「コミュニケーションが少なかったので、トークアップしようってことと、チームでフォーカスしていることがあったので、この1週間、そこをしつこく言ってきて、それが今日の前半は体現できたと思います」

 

田代

――FWの調子はいかがでしたか。

 「最初セットプレーでスクラムを押したり、ラインアウトを一番高いところで取れたりしたので、そういうところから勢いがついてきて良かったです」

 

木谷

――スクラムの出来はいかがでしたか。

 「力的には勝ってたと思うので、そこで自分たちのやることをできずにペナルティーになって相手キックになったところもあったので、そこは修正したいです」

 

伊藤利

――後半を振り返っていかがですか。

 「後半は前半よりはボールをもらっていたんですけど、ラインブレイクとか抜けるシーンがなかったのでそこは反省しないとなって思います」

 

海老澤

――今後の意気込みを教えてください。

 「大学日本一に貢献できるような選手になりたいと思っているので、もっと練習して4年生の皆さんに貢献できるように頑張ります」

 

竹之下

――今日の作戦を教えてください。

 「ディフェンスでは、前に上がるスピードを上げるっていうところと、ちゃんと2枚でタックルしようっていうのを意識していました。アタックではチーム全体のモメンタム、一人一人の勢いを大切にしようっていうのを目標にしていました」