
戸上、宇田との明大対決を制す/NOJIMA CUP 2023
Tリーグ個人戦であるノジマカップが開幕した。男子1回戦では宇田幸矢(商4=大原学園)が4―0で快勝し、2回戦では宇田と戸上隼輔(政経4=野田学園)というまさかの明大対決となるも、接戦の末、戸上が勝利をつかみ取った。この結果戸上は、18日に行われる準々決勝への出場が決定した。
◆6・17~18 NOJIMA CUP 2023(東洋大学赤羽台キャンパス HELSPO HUB-3アリーナ)
▼男子シングルス1日目
宇田――2回戦敗退
戸上――準々決勝進出
パリ五輪選考ポイントの対象となる今大会の1回戦に登場したのは宇田。1ゲーム目を危なげなく取り、迎えた第2ゲーム。先制点を取るも相手に5連続得点を許し、一気に1―5とリードされてしまう。しかし宇田も世界ランキング上位としての意地を見せ、得意の高速バックハンドなどで連続ポイントを重ねていく。主導権を奪い返した宇田は第2ゲームを取り、その勢いのまま4―0で勝利した。
2回戦は、ダブルス世界ランキング3位であり明大卓球部のチームメイトでもある宇田対戸上の直接対決となった。戸上が2、3ゲームを連続で奪い迎えた第4ゲーム。7―10と宇田がマッチポイントまでリードしている状況で、戸上が追い上げを見せる。3点を連取しゲームをジュースへと持ち込んだ。最後は、バックハンドで相手のミスを誘い込み勝利を手繰り寄せた。この戦いに勝利した戸上は、明日行われる準々決勝に駒を進めることとなった。
今日の試合で勝ち残り、明日の準々決勝に出場する選手の中には、全日本選手権、全農カップと続けて戸上が勝利している張本智和(智和企画)がいる。この勢いのまま最終日もいい結果が見られることを期待したい。
[下元天花]
試合後のコメント
宇田
――メンタル面で成長できた要因を教えてください。
「世界卓球で中国選手と戦って、点数を離されてしまった時に消極的なプレーになってしまったところがすごく悔しかったですし、それが二度とないようにという気持ちでやっていきました。」
戸上
――ダブルスで気心が知れている宇田選手との対戦でしたが、後半のようにゲームに入ろうと思いましたか。
「宇田選手は攻撃的なプレーで、回転量も多くて気力のあるボールを打ってくるので、なかなか点が取れないかなという想定で入りましたが、思っていた以上の対応ができたのでうれしかったです」
――来年のオリンピックが近づいていますが、代表やパリとの距離はどのように感じますか。
「この選考レースも折り返しの地点まで来ていて、かなりいい状態でペースが進んでいるので、僕が行かないとという思い切りを持って戦います。」
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