予選9位で決勝ラウンドへ 試合後インタビュー/全日本学生男子王座決定戦

2023.06.17

 静岡県のつま恋リゾート彩の郷で行われている全日本学生王座決定戦(以下、王座)。4月の関東学生1部リーグ戦の結果より、明大からは男子が王座出場を決めた。全国から18校が参加し、初日の予選ラウンドを9位で終えた明大。明日の決勝ラウンドではトーナメント戦が行われ、3点差で8位に入った長崎国際大と初戦を戦う。本記事では予選ラウンドを終えた4選手のインタビューをお送りする。

 

大本創太(営4=東京都市大付)

――王座の目標を教えてください。

 「チームとしての目標は団体戦で必ず1勝することです。それを1年間の目標として掲げていました」

 

――本日の個人の目標は何でしたか。

 「具体的な点数というよりかは明治大学の中で上位3人の中に残るということを何が何でも達成しようと思って取り組みました」

 

――メンバー選考についてはいかがですか。

 「4月のリーグ戦が終わって以降、5月末に選考会があったのですが、そこに合わせて調子のピークを持っていけるように練習量を増やしていったりして取り組みました」

 

――ご自身の今試合の点数を教えてください。

 「前半が281点、後半が295点で576点でした」

 

――結果に対して率直なお気持ちはいかがですか。

 「実力値でいったら全然まだまだで、もっと(点数を)出せるとは自分では思っていますが、昨年も王座に出て全く実力が発揮できずに悔しい思いをした経験を踏まえると、成長を感じられる点数ではありました」

 

――試合を振り返っていかがですか。

 「前半を終えたときに4番目だった後輩の武藤(武藤圭・法2=明大中野)との点差があまりなかったということでまだ諦める時間帯ではないなと思いました。そこで吹っ切ることができて、後半に臨むことができました」

 

――良かった点と反省点を教えてください。

 「良かったところは後半競技の途中で1エンドが60点満点で57点を打ったエンドがあってそこをきっかけに落ち着いてプレーすることができたことです。最初の立ち上がりの部分で、結構もったいないミスをしてしまったので(反省点を)挙げるなら、立ち上がりの悪さです」

 

――力強い応援がありましたが、応援についてはいかがですか。

 「徐々に人数が増えてきて、たくさん応援に来てくれたなと思いました。(出場メンバーのうち)4年生は一人でしたが、同期が応援に来てくれているので、心強かったです」

 

――昨年度の13位に対して今年度は9位で予選ラウンドを通過しましたが、いかがですか。

 「昨年は予選で雨が降っていてコンディションが良くなかったのですが、今回は気温も高く、風は吹いていましたが、雨も降らなかったということでコンディションの良さを生かすことができたかなと思います」

 

――明日への意気込みをお願いします。

 「昨年は決勝ラウンドに出場できなかった分、今年はリベンジしたいという気持ちで1年間頑張ってきました。これで現役としては引退試合になるので、悔いの残らないよう、負けたとしても全力を出し切れたと言い切れるようなプレーを心がけたいと思います」

 

舘柾臣(法3=N)

――王座での目標を教えてください。

 「王座に出場した上で、決勝トーナメントで1回勝つことです」

 

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「前半299点、後半313点で合計612点で、後半はまだ良かったのですが、前半が良くなかったです。後半は自分なりの当て方を思い出すことができました」

 

――本日の会場のコンディションはいかがでしたか。

 「とてもいいですね。晴れていましたし、風も強い方ではなかったです。雰囲気も良かったです」

 

――試合中に、現在の順位などは気にしますか。

 「気にする人と気にしない人がいると思います。みんな気になってはいるのですが、人によっては見たら力が入ってしまうので見ない人もいます。逆に僕は、今日は競っていたので(順位を)見て『頑張れば上行けるぞ』と自分を鼓舞していました」

 

――明日への意気込みをお願いします。

 「明日の1回戦で長崎国際大という強い大学と対戦します。1勝目標とは言っているのですが、1回戦も2回戦も全部勝つつもりで頑張ります」

 

矢野月海(法3=新島学園)

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「点数は悪くはなかったのですが感触が良くなくて。その感触にしては戦えた試合かなと思います。点数としては高くもなく低くもなく、いつも通りの点数みたいな感じです。王座という場なので悪くはないなというのはあるのですが『あの場でもう少し引き込んでいたらもう少し取れたよな』と後悔するシーンは結構ありますね」

 

――試合の序盤で「気持ちはあまり良くない」と話していた場面がありました。

 「そうですね、当たりは良かったのですが引き感が良くなかったので、このままいけるのかという不安がありました」

 

――全体を振り返って特に良かったエンドはありますか。

 「最初に7点を打ってしまったのですが、次に8点、その次に9点を打って、残り全て10点という時があったので、そこでは立て直すことができたので良かったです」

 

――風が吹いていましたが、その影響はいかがでしたか。

 「自分は弓のポンドがあるのであまり気にしていなかったのですが、風が右から左に吹いていて全部左にいってしまって、右にずらして打とうとしたのですが普段は意識していなかったので全然違うところにいってしまって。もっと準備しておけば良かったなと思う部分はあります」

 

――最近はどのような調子でしたか。

 「メンバー決めまで調子があまり良くなくて、メンバー決めの時に調子が戻ってだいぶ上がったのですが、そこから下がってしまって。今日までだいぶ調子は下でしたが今日で普通くらいに戻ったので良かったです」

 

――王座はどのような舞台ですか。

 「権威ある大会だと思いますが、70メートルなので平打ちでは勝てない相手にも勝つことができるので楽しめる大会だと思っています。今日は感触以外の部分は楽しかったので悪くなかったなと思います」

 

――チームメイトとはどのような話をしましたか。

 「一番点を取る舘くんに『もっと点取れよ』と言われて、でもその雰囲気がいつも通りです(笑)」

 

――明日に向けての意気込みをお願いします。

 「しっかり休んで、引き込んでバシッといきたいです。欲張って2勝、ベスト4や8を目指していきたいです」

 

(写真:試合中の大本(左)と矢野)

武藤

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「公式練習のときは気楽に打てていましたが、本番が始まってだいぶ緊張しました。全体的に見てちょくちょく悪い射はありましたが、それ以外はいつも通り打てたかなと思います」

 

――ご自身のスコアをどのように振り返りますか。

 「緊張してなかなか引けなかったのはあるのですが、その割にスコアは悪くなかったかなと思います」

 

――特に良かったエンドを教えてください。

 「一度、2点を打ってしまった時があって、ただ2点を打った後に結構気合いを入れたら10点を3回連続で打てたのでそれは良かったなと思います。後半の3エンド目くらいだったと思います」

 

――今試合を振り返って明日に向けて改善したいと思うところはありますか。

 「4番手なので明日はおそらく出られないのですが、この経験を1回したので来年はあまり緊張せずに打てるかなと思うので、試合数を重ねて緊張などしないような練習を積んでいこうかなと思います」

 

――応援が盛り上がっていましたいかがでしたか。

 「自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきてかなり励みになりました」

 

――メンバーが決まってから本番まではどのような調子でしたか。

 「今日までは意外といい調子で打てていて、練習は点取りでは610点くらいを出していたので割と調子は良かったです。元から試合で点数があまり出ない感じだったので練習より点数が出ないのは分かっていたのですが、だからこそ練習でひたすら高い点数を出すことを心がけていました」

 

――武藤選手にとって王座はどのような舞台ですか。

 「全日本とは違って大学生しか出られない試合で、3年4年とチャンスは残っていますが、2年生で出られることでいい経験ができたかなと、3年4年につなげられる経験になったかなと思うので良かったなと思います」

(写真:試合中の舘(左)と武藤)

 

――ありがとうございました。

 

[井手満菜、守屋沙弥香]

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