
強者集う明治杯 岩井、槇井は予選敗退/全日本選抜選手権
9月の世界選手権日本代表の第2次選考も兼ねた全日本選抜選手権(以下、明治杯)。全国から強豪選手が集まる大会は今年度、東京体育館で開催された。明大からは岩井知史(文3=前橋西)、槇井大伍朗(法3=関西)の2人が登場。両選手とも奮闘するも難敵相手に苦戦し、予選リーグで姿を消した。
◆6・15~18 全日本選抜選手権(東京体育館)
[男子フリースタイル]
▼92キロ級
菊地――棄権
坂井――棄権
槇井――予選B組敗退
[男子グレコローマンスタイル]
▼87キロ級
岩井――予選B組敗退
槇井は予選B組1試合目で全国でも優勝経験のある実力者・三浦(拓大)と対戦した。試合開始早々に片足タックルで2点を奪われると、そこからは終始相手ペースに。バックを取られて寝技から立て続けに失点し、テクニカルフォール負けを喫した。2試合目では今年度U23世界選手権・日本代表選考会で屈した持井(国士大)と相まみえる。「今度こそは」(槇井)とリベンジに燃えていたが第一ピリオドで場外、2点技を決められ0―3で試合を折り返す。第2ピリオドではビハインドの状況からタックルで何度も反撃のチャンスをうかがった。しかし「タックルに入った後の処理がまだ下手くそだった」(槇井)と攻撃は点に結び付かず、4―2で負けた。
岩井の1戦目は阪部(自衛隊体育学校)との試合。相手のタックルから4点を失うとローリングで連続失点をされてテクニカルフォールでの敗戦となった。2試合目は磯江(日体大)との一戦に。「最初は組手でいけると思ったが、やはり後半になると返されてしまった」(岩井)。第1ピリオドはパッシブから先制をすると、その後もローリングで点を追加した。その後、3―0のリードで迎えた第2ピリオドだが、場外やパッシブからのグラウンドで3―4と逆転を許す。その後、場外で1点を獲得し4―4と同点なる場面もあったが、最後は投げ技を決められ勝負あり。4―8で逆転負けをした。「昨年度の東日本学生春季選手権で勝った相手だったので悔しい」(岩井)と試合後、表情をにじませた。
順位決定戦に進むには予選リーグで勝ち抜く必要があったが、全国クラスの選手相手に予選敗退をしてしまった明大勢。「大学生だけの大会であれば勝てる相手が少なからずいるので順位を意識して挑むが、今回の大会は勝ったことがない相手が多いので挑戦するイメージで挑んだ」(岩井)。勝利こそ手にできなかったが出場選手それぞれが「グラウンドの返し方と防御の仕方」(岩井)と「タックルに入ってからの展開と、組み手」(槇井)と試合を通じて課題を得た。「今よりもっと質の高い練習をしてレベルアップしたい」(槇井)。今回の敗戦を糧に、東日本学生春季選手権では成長した姿を見せる。
[石田聖]
試合後のコメント
槇井
――今大会の目標は何でしたか。
「一番大きい大会なので、とりあえず1勝したいと思っていました」
――2戦目では積極的にタックルをしている印象でしたがいかがでしたか。
「そうですね。(タックルに)入れてもそこからの処理がまだ下手で、うまく行かなかったので点に結び付けられなかったです」
岩井
――1試合目を振り返っていかがでしたか。
「格上でいつも決勝に進むような人だったので、少しでも自分のできることを前に出したいと思っていましたが、胴タックルを取られてしまいグラウンドも全く守れなかったので、力の差を見せ付けられてしまいました」
――前半3点リードで、後半に点を取られてしまった原因は何ですか。
「グラウンド状態から瓦返しで4点を取られたのですが、そういう技をする人が明治にいなくて対策できていませんでした。守れるだろうと思って反対側を守っていたのですが返されてしまいました」
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