雨の中健闘 林原が6位入賞/全日本学生選手権個人ロードレース

2023.06.16

 悪天候の中で奮闘した。コースは17周+1km、合計で154kmの長距離レースであることに加え、雨により路面状態も悪かった今レース。明大勢唯一の完走者である林原聖真(法2=倉吉東)は6位入賞を果たした。

 

◆6・11 第38回全日本学生選手権個人ロードレース(奥木曽湖周回コース) 

▼男子

 林原――6位

 ※永野、中川、鈴木は途中棄権


 雨が降る中で始まったレースは早々に動きを見せる。序盤から他大の選手4名が逃げたため先頭と集団に分かれ、明大勢は追う流れとなった。「今回最初の逃げに乗れなかったっていうのは作戦としてちょっとうまくいかなかった」(本間滋監督)と当初のレースプランとは異なる展開に。それに加え、悪天候によってリタイアする選手が続出した。それでもチャンスを伺う中、残り6周で天野壮悠(同大)の声掛けにより周りの雰囲気が一変、集団のスピードが一気に上がる。残り1km、明大勢として残っていたのは山登りや厳しいコースを得意とする林原ただ1人。林原を含めた集団は、先頭の背中を着実にとらえていた。しかし「最後戦う足がなかった」(林原)。ここで最初の逃げに乗れなかった代償が回り、結果は6位に。だが、〝個の力〟で走り切る力があることを証明したレースとなった。

 

 チームとしては3名以上の完走者を出して上位の成績を残したいところだった。他大のように出走者が多い方が有利ではあったものの、選手のコンディション不良などもあり明大は1、2年生4人で臨んだ。タイヤのパンクや落車などのアクシデントにも見舞われ完走者は林原1人のみとなったが「それぞれの持ち味を出してくれたと思う」と本間監督は選手たちを労った。この先には全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)が控えている。「優勝することを目標としている」と語る林原を始め、明大自転車部の躍進に期待したい。

 

[加藤菜々香]


試合後のコメント

本間監督

ーー全体の出来高としては何点でしょうか。

 「80点ぐらいにしときますか。こういった厳しい条件の中でしっかり走ってくれて、しかもシングルスコアっていうのは1人1人の成績であるんだけど、そういう意味でやっぱり周りのチームはやっぱり力があってこその勝ちだと思います」


ーー今後の大会への意気込みをお願いします。

 「このあと一番大きい大会として残っているのは大学対抗、インカレで、いい成績を残した去年を上回ることは難しいとは思うんですけど、力を持っている選手が多いのでその力を引き出せるようにサポートも含めてチーム一丸となり、戦っていきたいと思います」


林原

ーー今大会に向けて取り組んだことはありますか。

 「オフシーズンから距離乗ってベースを作ってコンディションもある程度整えて、疲労を残さないってことだけやってました」


ーーレース中に意識されていることはなんですか。

 「今日は雨だったのでとりあえず落車のことは気をつけて、あと補給でエネルギー不足にならないようにってことです。」