ライバル慶大との一戦、激闘の末涙の惜敗/関東学生1部リーグ戦

2023.06.12

 リーグ戦8戦目からは順位決定戦が始まる。対戦相手は今リーグ2度目の戦いとなった好敵手慶大。前回は逃げ切られる形で敗戦したこともあり、強い気持ちで試合に臨み、白熱した激戦が繰り広げられた。


◆5・7~6・25 関東学生1部リーグ

▼6・11 対慶大戦(早大所沢プール)

  明大13{3-3、1-3、4-5、5-3}14慶大〇


 今季最も熱狂した一戦となった。まずは第1P、試合開始から明大ペースで試合が進む。要因は二つ、林大悟(営3=千葉敬愛)の連続ゴールと兼本翔安(文2=修道)の連続セーブだ。このまま流れをつかめるかと思いきや4分以降まさかの3失点、逆転を許してしまう。しかしここで終わらない。ラスト数秒でファールを受けたエース越智大介(理工3=明大中野)は、遠距離から敵も味方も欺くループシュートでネットを揺らし会場をどよめかせた。「あれは芸術的でしたね」(越智)。続く第2Pではカウンターから先制に成功するが、それ以降は得点力に苦しみ点差を開かれてしまう。


 第3P、2点ビハインドとなりここから挽回したい明大だったが、早々に連続失点。監督はタイムアウトを取ることで立て直しを図る。この采配が見事的中、わずかな失点は許したものの宇津野貴大(営2=明大中野)のミドルシュートや主将狭間俊二(商4=明大中野)の見事なバックシュートがゴールに突き刺さり、3点差で第3Pを終える。


ここからは最も白熱した第4ピリオド。まずは1分、ゴールを決めたのは明大のムードメーカー筒井将人(営2=明大中野)。彼が決め、チームを鼓舞することで明大側の流れは最高潮を迎える。相手のチャンスシーンも筒井のカットで防ぎ流れは完全に明大。2分、3分と得点し、ここで同点に追い付く。4分には、越智が自身で得たペナルティースローを右隅に打ち込み逆転に成功。このまま逃げ切りたい明大だったが、そこからまさかの3点連続失点。最後にGK(ゴールキーパー)の兼本が得点を奪うも1点及ばず試合終了。あまりにも悔しい敗戦となった。


 次節の対戦相手は日大、一度は勝った相手だが油断はできない。「やれるだけ一対一を磨き上げて、手を抜かずもう一回勝ちたいと思います」(狭間)。入替戦に向け準備を進める明大の白星を期待したい。


[岩田英佑]


試合後のコメント

狭間

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「決めるところを決められなかったのが一番の敗因かなと思います。途中いい場面悪い場面あったのですが、悪い場面で失点がかさんでしまったのもあるし、打ち気になれなかった選手も多かったので、もっと自分に気持ちを持ってやってほしいなと思います」


――悔しかったところはどこですか。

 「ラスト1分30秒の2-1のカウンターでカットをされて、決めきれなかったというのが、それで1点がマイナス1点になって負けてしまったのですごく悔しいです」



越智

――試合前に話していたことはありますか。

「前回の慶応戦で7得点して目立っていたこともあってケアはしてくるだろうと予想した上で、じゃあどうするかと作戦を立てました」


――ご自身のプレーを振り返っていかがですか。

「個人的にはまあ点は取っているし、厳しい中で点を取れたのでそういうところは良かったと思います。悪かったところはチームが相手の流れになって気分が落ち込んでる時に、エースである自分が声を掛けて支えればよかったかなと思います」