4年生大活躍! 立大に5―2で勝利/関東大学2部リーグ戦

2023.06.11

 聖地・後楽園ホールで行われる関東大学2部リーグ戦の3戦目。専大戦に続き連勝を目指す明大は、立大を迎え撃つ。田中優輝主将(商4=保土ヶ谷)と岡村魁星(文4=奈良朱雀)の活躍で2勝を獲得し、堀太虎(商3=花咲徳栄)、奥山湧介(文2=日大山形)、藤山成悟(商1=上市)の不戦勝に加えて、5―2で快勝を収めた。


◆5・13~7・8 第76回関東大学2部リーグ戦(後楽園ホール)

▼6・10 対立大戦(後楽園ホール)

◯明大5―2立大

▽ライトフライ級

 小沼(1回・RSC)稲垣◯

▽フライ級

◯堀(不戦勝)

▽バンタム級

◯田中(WP3―2)甲斐

▽ライト級

 渡辺(WP0―5)高橋◯

▽ライトウェルター級

◯岡村(WP4―0)橋本

▽ウェルター級

◯奥山(不戦勝)

▽ミドル級

◯藤山(不戦勝)


 1番手として試合に臨んだライトフライ級の小沼夢有人(情コミ4=明大中野)はRSC負けを喫し、専大戦に続く個人2連勝を飾れなかったものの、フライ級の堀が不戦勝を収め、試合を振り出しに戻す。堀だけではなく、ウェルター級の奥山とミドル級の藤山も既に不戦勝となり、明大としては1勝でもすればチームの勝利が決定する状態だった。


 早く試合を決めたい流れの中で、リングに上がるのはバンタム級の田中。開始早々にパンチを受け、顔に傷がつくも動揺せず、冷静に自分のボクシングに徹し、3―2の判定で勝利を手にした。「絶対に自分で勝ちを確定させたいという思いでやってきた」(田中)。主将からバトンを渡され、勝ち星を重ねていきたいライト級の渡辺健心(文3=黒沢尻工)だが、相手の固いガードに苦しみ、惜しくも敗れた。「最後までペースを手繰り寄せることができなかったので、もう少し戦い方に工夫が必要かなと思う」(西尾忠久監督)。最後に登場するのはライトウェルター級の岡村。1年ぶりの公式戦に挑む4年生は、第1Rからペースをつかみ、相手を追い込んだ。「最初の2戦に出れなくて、体力的にしんどい部分もあったが、今日はとにかく勝つことに集中できた」(岡村)。スタミナが落ち、第3Rでスキを突かれるシーンも見られたが、序盤での攻撃が効き、4―0の判定で自身の今年度初出場を白星で飾った。


 24日に行われる次戦の相手は今季無敗の強敵・日体大。「強い相手ではあるが、残りの試合は2戦2勝できるように頑張っていきたい」(岡村)。これまでは2勝1敗と健闘を見せている明大は、立大戦の結果により、2部残留が決まった。優勝の可能性もまだ残っている中、明大は残りの2試合で全力を尽くし、さらなる高みを目指し続ける。


[李翔恩]


試合後のコメント

西尾監督

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「勝った試合も負けた試合も、納得いく試合がなかったなというのが正直な感想です。それでも不戦勝以外の4試合のうち2勝2敗で、立大の選手も力があったので、その中で2勝2敗できたのは、結果的には良かったかなと思います」


――小沼選手の試合はいかがでしたか。

 「小沼は相手がすごく強い選手だったので、仕方ない部分もありました。今日は自分からの攻撃を見せてたが、相手も手数があって、なかなかつけ入るスキがなかったという印象です」


――残り2試合、勝つためのカギは何だと思いますか。

 「選手が自分の持ってるものをきちんと出し切ることですかね。リングの上でやってきたことを表現してもらう、そこをやって負けてもいい試合にしたいし、勝っても反省するところは反省して次につなげていくような試合を心がけています」


田中

――試合全体において、特に良かった部分はありましたか。

 「序盤に頭を打たれて,少し焦っていましたが、すぐ平常心に戻り、気持ちの強さを出せて、自分のボクシングができたことが良かったと思います」


――立大の印象はいかがでしたか。

 「全員スタミナがあって、泥臭い試合をしてくれた、という印象でした」


――次戦への意気込みをお願いします。 

 「再来週もこの気流に乗って、個人としてもチームとしても、勝てるように練習に励んで頑張っていきたいです」


岡村

――久しぶりの試合でしたが、振り返っていかがでしたか。

 「ちょっと体力が持たなかったという部分がありました。絶対勝とうとは思っていたので、結果は良かったですが、内容があまり良くなかったので、次に向けて練習しようと思います」


――2部昇格に伴い、試合会場も変わりました。感触はいかがでしたか。

 「自分としては後楽園ホールでの初めての試合で、ボクシングの聖地と言われてる場所で試合ができて幸せです」