
常勝・明治の底力 激闘を制し今季初の連勝/関東大学1部リーグ戦
第8節は法大と対戦。試合は19分に先制を許すが、直後に林のヘディング弾で同点に追い付く。さらに、53分に中村のゴールで逆転に成功し、そのリードを死守。退場者を出しながらも守備の明治を体現し、今季初の連勝を収めた。
波瀾(はらん)万丈な展開となった。試合は19分、PA(ペナルティーエリア)内まで突破した相手にクロスを合わさられ失点。リーグ戦直近4試合中3試合で先制点を献上しており、またも序盤から苦しい展開となった。それでも2分後の21分、中盤でボールを受けた藤森が前へ持ち運びクロス。「藤森を見た時にクロスが上がりそうだと思った。相手の背後にいいポジションが取れた」(林)と絶妙なクロスに林が頭で合わせ同点に。2年生コンビの決めた華麗な同点弾が、失点による悪い流れを即座に断ち切った。その後は太田の負傷交代や島野の一発レッド判定による退場といったアクシデントに見舞われながら、前半を1―1で折り返した。
(写真:同点弾でチームに貢献した林)
10人での戦いを強いられた後半。相手の攻撃が続いたが、堅実にチャンスを伺っていた。53分、林がピッチ中央から相手CBの間にスルーパスを供給。それに反応した中村が抜け出すと、ゴール前まで持ち運び左足を一閃(いっせん)。後半最初の決定機をモノにし、値千金の逆転ゴールを奪い取った。その後は法大の反撃を何度も受けたが、明大は集中力をキープ。「全員がハードワークして、個人の負担も全員でカバーした。10人だったが明治らしく、11人いるような守備ができた」(林)。そのまま1点のリードを守り切り、2―1で試合終了。敵地での激闘を制し、今シーズン初の連勝を飾った。
(写真:得点を決めて応援席へ向かう中村)
明大の底力が伺える一戦だった。「この試合を勝ち切るのは点数以上の価値があるような試合だった」(栗田大輔監督)。特に試合終盤、出場中の選手からベンチ、スタンド陣の応援まで、チームのすべてに一体感が生まれていた。次節は17日、ホーム・八幡山に桐蔭横浜大を迎え撃つ。今節の勢いを殺さずに、今季も連勝街道を築きたい。
[長崎昇太]
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