
男子8連覇を飾る! レギュラー争いが白熱/第56回法政・明治・立教 三大学定期戦
法大、明大、立大の三大学で行われる定期戦が今年度も開催された。男子部門では、自己ベストを更新する選手が続出する中、主力選手にはやや不安が残るレースもあった。それでも、400メートルと800メートルのフリーリレーで1位を勝ち取り、総合8連覇を達成。女子部門は、最初の種目の400メートルフリーリレーを大会新記録のタイムで1位となり幸先よいスタートを切る。女子部主将の水口知保(営4=目黒日大)は好記録を連発し、チームを引っ張る活躍を見せた。しかし全体としてはタイムが伸び切らず、総合3位となった。
◆6・4 第56回法政・明治・立教 三大学定期戦(立大・セントポールズアクアティックセンター)
▼男子 明大――1位
女子 明大――3位
選手それぞれが全力を尽くし、チームに勢いを与えた。明大男子は、惜しくも準優勝となった昨年度の日本学生選手権(以下、インカレ)からさらなる飛躍を目指し、今シーズンに挑んでいる。男子部主将の林太陽(商4=武南)は「優勝を目指すことはもちろん、インカレに向けてチームにいい弾みがついたらいい」と、今大会の目標を定めていた。インカレのメンバー選考も兼ねていた今大会では、チーム内でも熾烈(しれつ)な競争が繰り広げられた。その中でも、讃岐徳弘(理工3=日大藤沢)は50メートル自由形と200メートル個人メドレーの2種目で自己ベストを更新し、大きくアピールする。また400メートルと800メートルのフリーリレーでは、第1泳者から後続を離し、そこからさらに差を広げ1位でフィニッシュ。おのおのが得意分野で躍動し、リレー種目でも実力を見せつけた男子は見事総合優勝を果たし、大会8連覇を飾った。
一方の女子部門は、水口が納得のレースを展開した。100メートル自由形では大幅に自己ベストを更新。200メートルバタフライでも今年4月の日本選手権に近いタイムを叩き出す。好タイムを続けて記録した上で、全5レースを泳ぎ切ったことに自信をあらわにした。また、団体での女子総合結果は3位に終わったものの、「結構タフなレースがあったが、全員で最後まで頑張れた」(水口)と振り返る。チーム一丸となって臨む姿勢を見せた。
今後は、栁川大樹(政経3=日大藤沢)と五味智信(商3=湘南工科大付)が今年7月の世界選手権に、江沢陸(法2=成田)はOWS世界選手権に出場する。また、田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)、水口ら6人は今夏のワールドユニバーシティーゲームズへ。さらに、栁川、五味、田渕は今年9月にアジア大会も控えている。明大としては、インカレに向けてさらに練習を重ねていく。「男子は総合優勝、女子はシード権を獲得して最高の夏にしたい」(水口)。明大の快進撃はここから始まる。
[橋本太陽]
試合後のコメント
林
――明大全体の出来はいかがでしたか。
「レギュラー当落線上の選手たちにはかなり意地を見せてもらいました。レギュラーがほとんど決まっている選手は少し不安が残るレースが多少ありましたが、結果として男子が優勝できたのはおのおのが頑張ってくれたおかげだと思っています」
――練習や今大会などを通してのチームの雰囲気はいかがですか。
「学年関係なく盛り上がっていてよかったですが、インカレでは今大会以上の応援や盛り上がりが必要だなと思いました」
水口
――チームとしての出来、雰囲気はいかがでしたか。
「男子はレギュラー争いが熾烈(しれつ)な中で切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っているなと思いました。自己ベストを更新できている選手も結構いたので良かったと思います」
――今後の目標を教えてください。
「自分の目標としては、ユニバーシアード(ワールドユニバーシティーゲームズ)が行われるのでしっかり自己ベストを更新して明治全体に勢いをつけたいです。インカレでは、個人としては200メートルバタフライで優勝できるように頑張りたいです」
関連記事
RELATED ENTRIES