
最終戦で東洋大に惜敗 準優勝に終わる/秩父宮杯関東大学選手権
優勝を懸け臨んだ東洋大との最終戦。序盤は一進一退の攻防が続いたが、徐々に守りの時間が増え苦しい展開に。GK中村柊志綺(政経4=北海道清水)を中心に最少失点に抑えるも、相手の守りを攻略できず無念の敗戦。秩父宮杯関東大学選手権(以下、春リーグ)連覇とはならず、準優勝で大会を終えた。
◆4・16~6・4 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼6・4 対東洋大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
明大1{1-1、0-1、0-1}3東洋大〇
ついに迎えた最終決戦。春リーグ2連覇を懸け宿敵・東洋大に挑んだ。両チームとも無敗をキープし、今試合が事実上の決勝戦。しかし、明大は不安要素を抱えていた。「主力のDFが2人ケガでいなくて1、2年生が中心のDF」(FW丸山詳真主将・商4=北海道清水)。DF成瀬翼(商3=埼玉栄)の欠場に加え、前試合でのDF竹谷莉央人(営4=白樺学園)の負傷による欠場も重なり、守備面で厳しい状況を強いられた。それでも「1Pは無失点で0―0でもいいと思っていて、ロースコアの試合に持ち込もうと話していた」(丸山)。中村を中心に守りを固め、0―0の展開が続く。しかし、第1P残り時間2分。相手のゴール裏からのパスが、キーパーの足に当たり先制点を許す。アンラッキーなゴールで一時リードを許すも、直後にFW花田匠(政経2=駒大苫小牧)のシュートリバウンドをFW西脇颯(文2=武修館)が押し込み同点ゴール。流れを渡さず、試合を振り出しに戻した。
1―1で迎えた第2P。懸命に足を動かすも徐々に東洋大の攻める時間が長くなり、苦しい展開に。「相手の方が運動量も多くて足も動いていたので、反則もおのずと多くなってしまった」(丸山)。反則による数的不利の状況下で、スピードに乗った相手選手のミドルシュートを防ぎ切れず。勝ち越しを許し、その後も攻撃の手を緩めることなく攻め続ける東洋大に、防戦一方となる明大。中村の好セーブとDF陣の粘りもあり、1点差のまま第3Pを迎えるも守りの時間が続いた。反撃の糸口を見いだせないまま試合終了の笛が近づく。試合時間残り2分30秒。最後の望みを懸けキーパーをベンチに戻し、プレーヤーを追加する6人攻撃を仕掛けた。しかし、無情にもパックは相手の元へ。なすすべなく無人のゴールへのシュートが決まり、1―3で試合終了。春リーグ連覇の夢が途絶えた。
「60分集中して全員で守ることができたという点は自信につなげていける」(丸山)。試合には敗れたものの、計60本のシュートを浴びながらわずか3失点。中村もセーブ率95%越えを記録し、チーム一丸となった粘り強い守りを見せた。「主力DFが抜けたけど、いつもよりDFがダメだったということはなかった。次回から全員そろってくるのでもっといい形になる」(中村)。まだまだ未完成で、さらなる可能性を秘める今季のチーム。今大会での悔しさを糧に、秋に行われる関東大学リーグ戦でのリベンジを誓う。
[倉田泰]
試合後のコメント
丸山
――試合振り返っていかがでしたか。
「ロースコアで失点を最小限にしていこうっていう話をして、失点に関しては不運な失点もありましたが最小限に抑えられたので良かったかなと思います。でも得点が取れないとやはり勝てないので、そこが反省点というか課題かなという感じです」
――秋リーグに向けての意気込みをお願いします。
「やはり東洋に勝つには体力をつけて、力強いプレーをできるような体づくりっていうのが課題だと個人的に感じました。秋リーグにはまだ数ヶ月あるので自主トレやチームでのトレーニングをしっかり行って、さらにパワーアップしたいなって思います」
中村
――試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか。
「一番大事な優勝が懸かった試合で、緊張している選手もいましたが、そこまで暗い雰囲気というか緊張しすぎている感じではなく、いつも通りだったかなと思います。自分自身も試合前は緊張していましたが、実際に試合が始まったら緊張はなく、自分のプレーができたかなと思います」
――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。
「全体を通していえば良かったと思いますが、失点が結局自分のせいで失点した感じなのでそこは悔しい部分ではあります」
竹谷
――試合振り返っていかがでしたか。
「押されていた部分はあったと思いますが、あんまり負けてないというか、ほんの少しの差だったなと。自分や成瀬がいない中でここまでできたのはとても大きいと思います」
――DF陣はいかがでしたか。
「成瀬もいない中でディフェンスの4年生は自分1人ですし、引っ張って行かないとダメだったのですが、ケガをしてしまったことによってチームに迷惑をかけてしまったかなというのはあります」
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