前半奮闘も追いつけず 専大に敗戦/関東大学女子新人戦

 初戦を勝ち抜き、勢いのままに迎えた今大会2試合目。対する格上の専大を第1Qから追いかける展開になるが、連続得点などで一時主導権を握り、6点ビハインドに抑えて前半を終える。しかし、後半はチャンスを確実にものにする専大に着々と点差を離され、苦しい時間が続く。後半の失速が響き、56―77で敗北となった。


◆5・20~6・11 第13回関東大学女子新人戦(白鴎大学大行寺キャンパス他)

▼6・3 対専大(白鴎大学大行寺キャンパス)

明大56{15―19、15―17、9―18、17―23}77専大◯

 

 スターターはPG萩原加奈(文1=浜松開誠館)、SG饒波涼花(農2=共立女子)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF尾崎理咲(理工1=東京成徳大)、CF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)。

 

 序盤から格上の専大相手に食らいつく姿勢を見せた。第1Qから、神山を中心とした素早いパス回しから、果敢にゴール下へ切り込み、相手の固いディフェンスを揺さぶった。鋭いドライブインからの得点やミドルシュートなどで試合毎に存在感を増す萩原や、前半途中から出場し、すぐさま得点を上げたSF車穂乃佳(法1=国分寺)らのプレーが、チームを大きく盛り上げた。ベンチの盛り上がりがチームの背中を押すように、徐々に流れを手繰り寄せる。続く第2Qでも、勢いそのままに粘り強く連続得点を重ねた。試合後には、「自分たちがシュートに行くことを忘れずにできていた」(後藤)と前半を振り返り、その手応えを口にした。攻める姿勢を貫き、前半を30―36の僅差まで詰めて終える。

 

 しかし、課題が浮き彫りとなったのが後半の試合展開。前半の勢いのまま差を縮めていきたい第3Qだったが、リバウンドに競り負ける場面が繰り返され、相手の精度の高い3Pシュートに対応しきれなかった。すかさずタイムアウトを取り、嫌な流れを断ち切ろうとするも、前半の勢いは取り戻せず。「シュート力の差が出て、追いつけずに点差が離れてしまった」(萩原)と反省するように、プレーの正確性の面で精彩を欠いた。相手はつかんだ流れを終始手放すことなく、第4Qに入っても速攻から着々と点を重ねていく。それでも懸命に食らいつくが、徐々に開く差は埋められず、56―77で試合を落とした。

 

 1試合を通しての課題が明確になった。「全ピリオドを通してちゃんとやることを徹底できるような体力をつけ、背の大きい相手にも当たり負けないような体作りをがんばりたい」(後藤)。基礎的な部分の成長が、今後格上相手でも1試合粘り続けるために必要になりそうだ。その一方で、学年を越えたチームの連携には磨きがかかってきている。新戦力がチームに新しい風を吹かし、攻撃の展開などの戦略の幅が増えた。各々の課題を克服し、次の試合ではもっと大きな盛り上がりを起こしてくれるに違いない。

 

[橋本太陽]

 

試合後のコメント

後藤

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「何回も相手チームにオフェンスリバウンドを取られて、攻撃をやり直されてシュートを打たれたところが痛かったと思います。そこで点差が開いてしまったのがきつかったです。最初の向こうのボールスクリーンへの対応は少し自分たちで試合中に話し合ってその後対策できたのは良かったと思います」

 

――最後に今後の目標をお願いします。

 「個人としては、少しシュート率上げたいなということと、つらいときに踏ん張る力をもう少し自分のメンタル的にも鍛えたいなと思います。チーム的にはそういうフィジカル面も含めて、ディフェンス強化をしていきたいと思います」

 

萩原

――個人としてのこの試合での目標はありましたか。

「ミスすることを恐れずに、どんどん攻めて点を決めようということを考えていました」

 

――今後の試合にむけて、成長させていきたい部分はありますか。

「やはり今日の試合もスリーポイントが少なかったので、もっと決められるようになりたいのと、周りの選手に合わせてもっとアシストパスができるようになったらいいなと思っています」