
関東学生選手権春季大会事後インタビュー④/野畑美咲
5月12日から14日に行われた関東学生選手権春季大会(以下、春関)。団体戦は男女ともに総合優勝、個人戦でも各種目で結果を残し明大の揺るぎない強さを見せつけた。
今回は野畑美咲(商2=由布)のインタビューです。(このインタビューは5月23日に電話で行われたものです)
――大会を振り返って感想をお願いします。
「本戦は自分の満足のいく点数ではなかったのですが、ファイナルでは2位とかなりの点差で優勝することができたので良かったと思っています。SBR(スモールボアライフル)は試合に出るのが実は今回が2回目で、1年前から精進してはいたのですが、コーチからSBRは1年ぐらいかかるものだと言われていました。自分でもびっくりするような点数を撃つことができたので良かったと思います」
――AR(エアライフル)とSBRではどのような部分に違いがありましたか。
「ARは緊張した部分が多くあって、自分のペースに戻すのが遅れてしまいました。今回新しいコートでずっと練習していたのですが、新しいコートの硬さが少しルールに違反しそうで怖いという部分があり試合直前に前のコートに戻して撃ったのですが、その部分の不安を拭い切れなかったという部分がありました」
――会場の環境はいかがでしたか。
「少し暑く感じました。暑ければ暑いほどコートが柔らかくなって揺れたかなと思います」
――常に上位をキープされてきたことからプレッシャーなどはありましたか。
「やはりW杯など出場させていただいて、周りもすごいねと言ってくださるので自分でも勝手にプレッシャーをかけていたのかなと思います」
――学年が一つ上がって、気持ちの面での変化はありましたか。
「大学入学してから半年から1年間ほど自分の点数に悩んでいて、ずっと苦しい時期が続いていました。ですが、このあいだの韓国のアジアエアガン選手権で自分の自己新を撃って銅メダルを獲得することができたので、その大会以後少し自信を持って試合に臨むことができています。2年生になってからやはり気持ちの面で余裕ができたと思います」
――新入生はいかがですか。
「みんな射撃に対して意欲があるとともに、部内の仕事にも積極的な姿勢が見えてとても良いと思います」
――昨年度と部内の雰囲気に違いはありますか。
「新体制となりましたが、雰囲気の変化はあまり感じませんでした。自分が2年生になったという実感が湧きつつ、責任感を抱かなければと自分を奮い立たせました」
――刺激になる選手はいらっしゃいますか。
「大塩主将(勇斗・政経4=足立新田)です。大塩主将はW杯のインドでも一緒に出場させていただくことがありました。種目は違いましたが、尊敬する選手の1人です」
――大会を通して見つかった課題はありますか。
「やはりSBRは少しチャレンジャーの気持ちが大きく、まさか自分が1位になるとは思っていませんでした。射撃の世界でよくある傾向として、点数の相場を何も知らない方が点数が出やすい傾向にあって、もっと練習する部分がたくさんあるのだと振り返って思います。ARに関しては、最初の一発目から自信を持って撃つことができなかったというのは自分の中で大きな課題です。一発目から自分のパフォーマンスを頂点に持っていけるような射撃ができたらいいなと思います」
――今後の個人的な目標をお願いします。
「学生の試合に関しては、今まで1位にならなきゃというプレッシャーを自分で抱え込んでいたので、それを取り払えるくらいの自信をつけて試合に臨みたいと思っています。 個人的な射撃に関しては、今後五輪が始まるので、そのためのQP(クォータプレース・種目別、国別五輪参加権)を獲得するために、W杯に出ているのですが、少しでも世界で点数を出すことができるように学生の試合とともに練習の方にも励んでいきたいと思います」
――ありがとうございました。
[尾﨑陽菜]
※写真は射撃部提供
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