
春原圧巻の8強入り! 4人がインカレへ/関東学生選手権
今年度初の個人戦。スピードを武器にベスト8に輝いた春原駿貴(法4=世田谷学園)を筆頭に、海野陽乃汰(法2=御殿場西)、本橋怜欧(政経2=保善)、里見虎太郎(政経1=御殿場西)の4人が全日本学生選手権(以下、インカレ)の切符をつかんだ。
◆5・28 第51回関東学生選手権(慶大日吉記念館)
▼男子個人組手
春原――ベスト8
海野――ベスト16
本橋――4回戦敗退
里見――3回戦敗退
出羽――2回戦敗退
小川――2回戦敗退
室井――1回戦敗退
この日一番の成績を残したのは春原。「毎回1戦目の動きが悪い」(春原)とは語ったが、投げ技からの突きで一本を取るなど難なく1回戦を突破し流れをつかむ。2回戦以降では、コーナーに誘い込んでから対角線まで逆に追い詰めるほどの連続突きという、小柄ながら8メートル四方のコートを広く使う戦術で相手を翻弄(ほんろう)。ベスト8入りを決めた一戦はこの必勝パターンに加え、終盤での大技も光った。ラスト15秒を切り2―2と同点の場面。先取のアドバンテージを失い、判定に持ち込まれるかと思われたが、相手頭部の守りが薄くなったと見るや、即座に上段への回し蹴りを決める。準々決勝で昨年度2位の選手に敗れたものの、最後までロースコアの接戦を演じた。
ベスト16の海野は先制点を取る有利な試合運びを披露する。2回戦では豪快な上段裏回し蹴りを決めるなど、全国の舞台での活躍も期待させた。本橋は勝った試合が全て1点差以内の展開を競り勝ちインカレ出場権を獲得。2回戦の決勝点となった上段突きは、相手の中段蹴りをかわしながら鮮やかに決めた。ルーキー・里見は初戦で点の取り合いを制し、代表決定戦の末勝ち取ったインカレだ。「1年生なので楽しんで勝ち上がれるように」(里見)とフレッシュさも垣間見えた。
4人がインカレ出場となったが「フィジカルの差が顕著に見えた」(本橋)。7月のインカレに向け、ここからさらに稽古を積みレベルアップを目指す。強豪を打ち破り、夏の主役になれるか。
[西田舞衣子]
試合後のコメント
出羽遼太郎主将(政経4=御殿場西)
――今日の試合を終えていかがですか。
「悔しいですが、チームとしては4人がインカレに出場することになりました。近年ではなかなか4人っていうのはなかったので、練習の成果が現れたのかなと思います」
――ご自身は惜しい試合だったように感じます。
「惜しかったのもあるのですが、まだ自分自身の技の質だとか、試合運びとかそういう部分でまだまだ課題があったと思います」
――下級生が試合の時に声を掛けていました。
「1人でも多くインカレに行けるようにという思いを持っていました」
春原
――今日の試合の収穫はありますか。
「帝京大学の去年2位だった選手(太田真暉選手)と戦って負けてしまったんですけど、スピードとかは経験になりました」
――自身の結果についていかがですか。
「最後の帝京大学にも大きな点差が開いたわけでもないので、しっかりと練習して強豪に勝てるようにしていきたいです」
本橋
――待ちが多い組手のスタイルだと感じます。
「自分はいけるときにいく感じで、あまり手数は出さないけど決められる時に決めるみたいな。それにしても今日は手数が少なかったなと。待ってるだけでは勝てない試合も増えてくると思うので、そこで自分の展開をつくっていくというのを意識してやっていきたいです」
――次戦(インカレ)に向けて意気込みをお願いします。
「去年も出場することができたんですけど2回戦で負けてしまったので、今回はそれよりも上にいけるように頑張ります」
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