
林原3位 苦手なクリテリウムで活躍見せる/全日本学生選手権クリテリウム
明大から8名が出場した男子クリテリウム。林原聖真(法2=倉吉東)が2度のトップ通過により3位と表彰台に名を連ねた。昨年度、0ポイントに終わった小泉響貴(政経2=浦和北)は3ポイントを獲得し9位に食い込んだ。
◆5・28 全日本学生選手権クリテリウム(大井埠頭周回コース)
▼男子
林原――3位
小泉――9位
小久保――17位
片岡――21位
永野――41位
鈴木――51位
吉房――61位
雲一つない青空の下で全日本学生選手権クリテリウムが開催された。1周7キロのコースを6周し、周回ごとのポイント制で争われる男子クリテリウムに明大からは8人が出場。その中でもひときわ目立つ活躍を見せたのが林原だ。「スプリント勝負ではポイントが取れないと分かっていたので、逃げて点が取れればと思っていた」。その言葉通り、1周目から逃げのレースを展開した。1周目の終盤、林原はタイミングを見計らい集団の先頭に躍り出る。そのまま逃げ切り、1位で通過し5ポイントを獲得。その後はレース中盤まで田村一暉(京産大)との激しいトップ争いを繰り広げる。「(意識は)していなかった。田村選手は僕と違ってスプリントが得意でそこで点を取ってくるので、僕は逃げて点を取るっていうのをいつできるかということだけを考えていた」。2、3週目のトップを連続で田村に奪われたものの、4周目には再び逃げのレースを展開し首位通過。4周目を終え田村を3ポイント差で追う2位に着けた。迎えた最終6周目。獲得ポイントが倍になる最終周で得点し逆転を狙いたい林原であったが、集団に付いていけず引き離されてしまう。最終周でポイントを獲得することはできなかったが、2度のトップ通過で合計10ポイントを獲得。3位に食い込み表彰台入りを果たした。「クリテリウムは苦手で点が取れると思っていなかったので、その中で3位を取れたのは素直にうれしい」。普段はロードレースを主戦場とし、上り坂や山岳を得意とするクライマータイプの林原だが、この日は専門外のクリテリウムで見事に結果を残した。
また、昨年度はポイントを獲得できず悔しい思いをした小泉は、3周目に3ポイントを獲得し全体9位。入賞にはあと一歩届かなかったものの昨年度からの成長を見せた。
春先から大会が続く中でコンスタントに結果を残している明大自転車部。昨年度、創部初の日本学生選手権(以下、インカレ)ロード総合優勝を果たした彼らが次に目指すのは、トラック、ロード合わせての真の学生日本一だ。「昨年度以上にチームの結束力が強いように思える」(本間滋監督)。インカレまで残り約3カ月、偉業達成に向けさらなるレベルアップを誓う。
[菅波陸哉]
試合後のコメント
本間監督
――今日のレースを振り返っていかがですか。
「林原にとってはクリテリウムは得意ではなかったと思いますが、不得意な種目で表彰台に登れたことは春先から全体的に水準が上がってきている証拠だと思います」
林原
――今後の目標を教えてください。
「今後はロードレースで結果を出したいので、それに向けて頑張っていきたいと思います」
小泉
――昨年度のレースとくらべていかがですか。
「昨年度は0ポイントでもがくことすらできませんでしたが、今回は自分の足を使って少しはもがくことができたと思います」
――上位との差、今後の課題について教えてください。
「スピード差、トップスピードが全然違ったので、今後はトップスピードを上げる練習を重ねて誰も付いてこられないようなスピードをつけていきたいと思います」
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