初戦突破 明学大に勝利し好発進を切る/関東大学女子新人戦

 1、2年生のみで構成されたチームで戦い抜く関東大学女子新人戦(以下、新人戦)が開幕した。初戦の相手はホームゲーム開催の明学大。相手の勢いや声援に押されることなく、第3Qまで点差は拮抗(きっこう)する。最後の最後までディフェンスで抑え、得点を量産。最終スコア80―58で明大に軍配が上がった。

 

◆5・20~6・11 第13回関東大学女子新人戦(明学大白金キャンパス他)

▼5・28 対明学大(明学大白金キャンパス)

◯明大80{18―14、17―16、19―20、26―8}58明学大

 

 スターターはPG萩原加奈(文1=浜松開誠館)、SG饒波涼花(農2=共立女子)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、PF尾崎理咲(理工1=東京成徳大)、CF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)。

 

 序盤から両者一歩も譲らないゲームを繰り広げる。明学大の得点からスタートし、ホームゲームということもあり、大いに盛り上がりを見せた。だが場内の雰囲気に圧倒されることなく、萩原が強気のドライブで連続得点。1年生ガードのプレーに鼓舞されたように、チーム全体に勢いがついていく。お互いに押し合うゲーム展開は第2Q終了まで続き、後半に持ち越されることになった。

 

 5点差をつけて迎えた第3Q。後半も相手の得点からゲームが始まるものの、明大も果敢にゴールに向かう。力強いシュートで相手からのファウルを誘発。そのままフリースローを決め切り、得点へとつなげた。またディフェンスでも粘り強さを見せ、相手のボールを奪い速攻でシュートを決める。そして54―50という4点のリードで第3Qを終えた。続く最終Qも明大の勢いは衰えず、体を張った大胆なプレーで相手を圧倒。「自分を持ってプレーすることをみんなで意識した」(神山)と気持ちの強さでも明大は劣ることがなかった。また、徹底したディフェンスが相手のミスを誘い、最終Qは相手の点数を一桁に抑え、80―58という結果で見事白星を挙げた。

 

 2度目の大会出場ながら活躍を見せた新入生の選手たち。「試合を通して成長していきたい」(尾崎)とこれからの活躍にも期待がかかる。好スタートを切った明大の次なる相手は1部に所属する専大だ。格上の相手にも引けを取らず、チーム一丸となって挑んでみせる。

 

[小原愛、清水優芽]

 

試合後のコメント

神山

――新人戦での目標を教えてください。

 「新人チームで自分のできることをアピールするというのを目標にやってます。何か具体的にどこまで勝ち進むとかはないんですけど、自分のやることを徹底してやってなお勝てたらいいという感じです」

 

――最終Qで何が勝敗を分けたと思いますか。

 「相手に連続得点はさせないかつ自分たちが連続で決めるという中で、1本取るぞというところで取り切れてたからそれが積み重なって、勝敗が決まったのかなと思います」

 

尾崎

――今日の調子はいかがですか。

 「入りは緊張していてあまり自分のプレーが出せていなかったのですが、途中からコート内の他の人が勢いづけてくれて自分のプレーが最後まで出せました」

 

――プレー中に意識していることを教えてください。

 「相手のディフェンスを見て、前が空いていたら積極的に中に攻め込むことを意識しています」