
4年ぶりの有観客開催 聖地で稽古の成果を披露/全日本演武大会
4年ぶりの有観客開催となる全日本合気道演武大会が日本武道館で行われた。明大からは2人の選手が出場し、大観衆の前で堂々の演武を披露した。
◆5・27 第60回全日本合気道演武大会(日本武道館)
▼演武者
加藤、安藤
昨年11月の全国学生演武大会以来の大舞台となる今大会。明大からは加藤駿主将(商4=国学院)と安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)が関東学生連盟として出場した。「平常心で演武ができた」(安藤)。4年ぶりに有観客として開催され、小さくないプレッシャーを感じるはずだったが、2人は一心不乱(いっしんふらん)に取り組み、力強い演武を見せた。
だが、決して順風満帆(じゅんぷうまんぱん)な道のりではなかった。出場予定だった高澤寿成(営3=東北学院榴ヶ岡)がケガで欠場。そのため、下級生である安藤に出番が回ってきた。「安藤は自分の性格と真反対なところもあると思う。頭が良くて、よく自分が起こしたミスを指摘してくれるので、とても頼りになる」(加藤)。「加藤先輩は真面目な方で、演武だけではなく、部活の運営に関してもいろいろ引っ張ってくれている」(安藤)。大会でコンビを組むのは初めてだが、2人は普段の稽古から築き上げてきた深い信頼関係で、困難を乗り越えられた。
「最後の全日本合気道演武大会なので、悔いのないように練習して、今までで最高の演武ができるように」(加藤)。念願かなって大観衆の前で演武をやり切った。だが、部員の目は既に11月の全日本学生演武大会に向いている。「11月の大会は学生メインとなるので、学生らしさを発揮し、一つ一ついい動きを見せるように頑張りたい」(安藤)。決して満足せず、次なる舞台でさらなる飛躍を見せるために、自分を磨き続ける。
[李翔恩]
大会後のコメント
加藤
――今回はどんな演武をしてきましたか
「肘が硬いと指摘されてきたので、なるべく脱力して技をかけられるように、日々の稽古の中で意識して練習してきました」
――演武中はどのようなことを考えていましたか。
「とにかく、どういうふうに動けばベストかを考えていました。あとは姿勢も大事なので、技をかける上で、それも意識していました」
安藤
――演武が終わった時の心境はいかがでしたか。
「演武時間がそこまで長くなかったので『あ、もう終わったのか』というのが素直な気持ちでした」
――加藤先輩とどのような準備をしましたか。
「スペースが普段より狭いので、そこで自分の演武ができるように、2人で打ち合わせしていました」
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