粘り強い攻撃で勝利 専大を5―2で下す/関東大学2部リーグ戦

2023.05.27

 昨週、初戦を迎えた関東大学2部リーグ戦。2戦目の相手は昨年度2部で3位の成績を残した専大だ。今試合は好調な滑り出しを切った。小沼夢有人(情コミ4=明大中野)が不戦勝で1勝した後、エース・堀太虎(商3=花咲徳栄)、田中優輝主将(商4=保土ヶ谷)が勝利を重ね3連勝。下級生に活躍も光り、後楽園ホールでは約6年ぶり、また今年度初となる勝利を飾った。

 

◆5・13~7・8 第76回関東大学2部リーグ戦(後楽園ホール)

▼5・27 対専大戦(後楽園ホール)

▽ライトフライ級

小沼(不戦勝)

▽フライ級

堀(1回・RSC)鈴木

▽バンタム級

田中(WP4―1)角田

▽ライト級

 辻本(1回・ABD)原田

▽ライトウェルター級

 渡辺(2回・RSC)鈴木

▽ウェルター級

奥山(3回・RSC)林

▽ミドル級

藤山(WP5―0)石畠

 

 関東大学2部リーグ戦2戦目。1番手の小沼夢有人(情コミ4=明大中野)が不戦勝で最初の白星を挙げる。「チームのために減量して、ライトフライ級で出ることを決心した」(小沼)。2番手の堀太虎(商3=花咲徳栄)も第1Rを終える前にRSC勝ちを果たし、チームを勢いづける。2連勝で迎えたバンタム級の田中優輝主将(商4=保土ヶ谷)。「強い相手だと分かっていたので、自分のボクシングをしようと心掛けた」(田中)。序盤は互角の試合展開が続く。しかし第1R終盤、コーナーまで追い込まれるも、強いパンチで反撃し流れをつかむ。その後の第2Rも流れを渡すことなくボディーを量産した。相手の強い打撃にも屈することなく攻め続け、結果は4―1のWPで勝利。ライトフライ級、フライ級、バンタム級と3連勝し、チームの勝利を近づける。

 

 残り1勝でチームの勝利が決定するものの、なかなかその1勝を挙げられない明大。しかし負けの流れを止めたのは奥山湧介(文2=日大山形)だった。試合開始直後から激しい打ち合いを繰り広げる。相手の勢いあるパンチを抑え、スキを突いてボディーを与え、積極的に試合を運んでいく。「戦略として自分から積極的に攻めていこうと考えていた」(奥山)。相手に疲れが見えてきた際も果敢に攻め続け、試合終了まで流れを渡すことなくRSCで勝利。スキルやメンタルだけでなく、スタミナの差でも勝利を勝ち取った。

 

 ルーキーの藤山成悟(商1=上市)も粘り強い攻撃で、昨週に続く2勝目を挙げ、明大は5―2で専大を下した。「選手全員が持っている力を全て出し切れた」(西尾忠久監督)。次戦は6月10日、後楽園ホールで行われる立大戦だ。11月には創部100周年を迎える明大ボクシング部。リーグ戦残り3試合を全力で戦い抜き、創部100周年に花を添えたい。

 

[森口絵美理]

 

【試合後のコメント】

西尾監督

――専大についての印象を教えてください。

「こっちの予想としては4―3から5―2くらいで勝てるかなという感じだったので、5―2だったのは選手たちが頑張ったかなと。力差的にはこっちが勝てるかなと個人的には思っていました」

 

――堀選手の試合はいかがでしたか。

 「全然レベルが違うなと。1部に行っても全然通用するような選手で、今日は(相手が)2部の真ん中くらいの(実力の)選手なので力の差をしっかり出した感じです。見ていても全く危なげなかったと思うんですけど、負けることが想像できなかったというか、ほとんどパンチを一発ももらっていないかなというくらいの圧勝でした。そこもしっかり自分の力を出し切って力の差を示したという感じです」

 

田中

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「ライトフライとフライで勝ちが確定していて、自分が勝って残り1人が勝てばチームが勝てる状況にしたいと思っていました。絶対勝つって気持ちで挑みました」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「チームとしても勝って、個人としても勝って、2部上位目指して頑張っていきたいです」

 

小沼

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「レベル高いなと思って、あと3試合あるんですけど、もっと高いレベルに練習で行けたらいいなと思います」

 

――チームは2部初勝利となりましたがいかがですか。

 「いい結果につながったので減量して良かったなと思います」

 

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「右ストレートの練習をしてたんですけど、その練習がノックアウトにつながって良かったです」

 

――2部での勝利はいかがですか。

 「個人では前回も勝ったんですけど、チームでは初めて勝てたのでやっぱりうれしさが違いますね」

 

奥山

――自身のプレーを振り返っていかがですか。

 「今日は自分から積極的に手を出していこうと思っていて、それは試合を通して3ラウンド全て自分から積極的にいけたので良かったなと思います」

 

――リーグ戦初勝利の心境を教えてください。

 「めちゃくちゃうれしいです。今回勝たないと後はないなと思っていたのでうれしいです」