
1部残留達成するも課題多き大会に/関東学生対校選手権
3日間で獲得した点数はわずか7点。2部降格が危ぶまれる中、杉彩文海(文4=鳥栖工)と木村稜(政経4=乙訓)が得点を稼ぎ、1部残留を果たした。しかし昨年度から大きく点数を落とし、チームとしての危機感を募らせる結果となった。
◆5・11~14 第102回関東学生対校選手権(相模原ギオンスタジアム)
◆4日目
▼男子1部ハーフマラソン決勝
杉 4位 1時間3分10秒
室田 23位 1時間5分57秒
橋本基 25位 1時間6分57秒
▼男子1部走高跳決勝
井上 記録なし
▼男子1部200メートル準決勝
1組 木村颯 4着 21秒28
2組 木村稜 2着 20秒91
▼男子1部200メートル決勝
木村稜 8位 29秒44
▼男子1部5000メートル決勝
森下 11位 14分5秒97
綾 15位 14分12秒05
甲斐 25位 14分24秒33
1部残留の望みを託された最終日。ハーフマラソンには昨年度の箱根駅伝で区間賞を獲得した杉ら3人が出場した。第1レーンからの出走となった杉は「あまり混み合わずに位置としては良かったが、スタートがやや遅く入ってしまったので集団の後方になってしまった」。しかし流れに乗ったあとは、先頭でレースを展開。チームを引っ張る姿は、まさしくエースとしての貫禄を感じさせるものだった。だが後半の留学生の飛び出しにペースを乱され4位でフィニッシュ。惜しくも表彰台に乗ることはかなわなかった。それでも自己ベストを更新し、今後の走りに弾みをつける結果となった。同じく4年生でエントリーした橋本基紀(商4=専大松戸)はチーム内2番手に付けるも、思うような走りができずに苦戦を強いられる。徐々にペースダウンし、チーム内順位を一つ下げてのフィニッシュ。一方、室田安寿(情コミ2=宮崎日大)は前半こそ様子を見ながらのレースだったが、後半は粘り強い走りで前との距離を縮めていき、下級生ながらも堂々とした走りを見せた。
200メートル予選、4×100メートルR予選、決勝と連戦が続く中で迎えた200メートル準決勝。木村颯太(法4=明星学園)は4着でゴールし決勝進出とはならなかったが、木村稜が2着で決勝へと駒を進めた。3時間後に行われた200メートル決勝。選手紹介では力強く両手を掲げた木村稜だったが、スタートからやや後半の位置取りに。そのまま駆け抜けたものの、ゴール直前で足を押さえ表情が険しくなる。最後の関東インカレはハプニングに見舞われ、有終の美を飾ることはできなかった。
午前中こそ曇天で持ちこたえていたが、次第に天気が崩れ始める。激しく雨粒が降り注ぐ中行われた、5000メートル決勝。レース序盤は森下翔太(政経2=世羅)が先頭集団を射程圏内に収めるも、その位置をキープできずに脱落。綾一輝(理工1=八千代松陰)、甲斐涼介(情コミ3=宮崎日大)もレースの流れに乗ることができず、3人とも入賞には至らなかった。
昨年度は合計49点を獲得したが、今年度は合計わずか13点。「他の大学が点を取れなかったため、生き残れたという感じだった。もう少ししっかり点数を取りたかった」(山本佑樹駅伝監督)。個々の実力差など多くの課題が残る大会となった。6月に長距離部門は全日本大学駅伝予選会を控える中、今大会で好記録を残せなかったことはかなりの痛手だ。それぞれが現状に慢心せず、腕を磨いていかなければならない。
[石井遥]
※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。
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