
1部残留へ暗雲立ち込める 勝負の最終日へ/関東学生対校選手権
関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)3日目。大学生になり初の大舞台に緊張する者、競技人生の集大成としてすべて懸ける者。それぞれの覚悟が絡み合い、一つになり、紫紺の魂を燃やした。
◆5・11~14 第102回関東学生対校選手権(相模原ギオンスタジアム)
◆3日目
▼男子1部400メートルH予選
1組 宮川 53秒43 7着
▼男子1部800メートル予選
1組 馬場 1分54秒61 8着
2組 加世堂 1分52秒81 5着
▼女子1部200メートル予選
3組 橋本小 25秒73 6着
▼男子1部200メートル予選
3組 川津 21秒29 5着
4組 木村颯 21秒08 2着 準決勝進出
5組 木村稜 20秒74 1着 準決勝進出
▼男子1部3000メートルSC予選
1組 小林周 9分01秒52 6着
鬼塚 9分13秒08 11着
2組 窪田 9分27秒59 15着
▼男子1部1万メートルW決勝
清水 7位 41分14秒72
近藤 10位 41分47秒27
長田 14位 42分36秒62
▼男子1部4×400メートルR予選
1組 宮川、中谷、原田、佐田 8着 3分15秒69
2日目の晴天から初日の雨空へ逆戻りした3日目。午前中には男子1部800メートルが行われ、1500メートルで悔し涙を飲んだ馬場勇一郎(政経4=中京大中京)、加世堂懸(商1=仙台育英)が出場した。予選1組に登場した馬場は集団の中で虎視眈々(たんたん)と前を狙っていたが、ラストスパートに対応できず8位でフィニッシュ。この種目でも得点でチームに貢献することはできなかった。それでも「今やれることは出し切ったので、まったく悔いはない」と晴れやかな表情を見せた。続いて予選2組に登場した加世堂はレース序盤から先頭に立つ積極的なレースを展開する。後半は失速し、1500メートルに続き予選敗退となったが自己ベストを更新する快走を見せた。午後には主将である木村稜(政経4=乙訓)が男子1部200メートルに出走。優勝候補筆頭として挑んだレースで追い風参考記録ながら20秒74の好タイムで準決勝進出を決めた。レース後木村稜は「調子が良くない中で予選を通過できたのは力が付いている証拠」と連日の疲労が残るレースで好感触を手にした。また、同種目予選4組に出場した木村颯太(法4=明星学園)も着順で準決勝進出。準決勝を勝ち進み、決勝での木村対決が期待される。
2年連続3人同時入賞と関東インカレに相性の良い明大競歩ブロック。ブロック長である清水海地(理工4=長野日大)、昨年度6位入賞の近藤岬(理工2=十日町)に期待のルーキー長田隼人(商1=松山工)を加えた布陣で3年連続の快挙を成し遂げるべく男子1部1万メートルWに挑んだ。スローペースで進んでいったレースが動いたのは7000メートル付近。先頭の3選手がペースを上げ抜け出した。第一集団後方でレースを進めていた清水は「(対応できる)余裕はあったがフォームにボロが出てしまったので確実に得点を狙うレースに切り替えた」。ゴールデンウィーク中に体調を崩し万全の状態ではない中で最善の選択を取り、意地の7位入賞。副将として最低限の役割を果たした。
3日目終了時点で7点と2部降格の可能性も否めない明大。明日の最終日では木村稜が出場する男子1部200メートルのほかに長距離ブロックのエース格である森下翔太(政経2=世羅)が出場する男子1部5000メートルや杉彩文海(文4=鳥栖工)が出場する男子1部ハーフマラソンなど得点が期待できる種目が多い。ピンチの状態から巻き返せるのか。明大競走部の真価が問われる最終日となる。
[島田五貴]
※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。
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