
女子エペ 日大戦を制し、悲願のリーグ戦初優勝/関東学生リーグ戦
関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)の3、4日目には女子エペが出場した。1部リーグの熾烈(しれつ)な戦いを勝利し続けた彼女たち。最後に立ちはだかったのは、宿敵・日大。両者一歩も譲らないハイレベルな戦いだったが、持ち前のチーム力の高さで見事リーグ戦初優勝を果たした。
◆5・6〜12 関東学生リーグ戦(駒沢体育館)
▼女子エペ1部 明大――1位
昨年度は全日本学生王座決定戦(以下、王座)、関東学生選手権、全日本選手権団体戦を制し、創部史上初の3冠を成し遂げた。今大会でもこの快進撃は留まることを知らず、専大、法大に難なく勝利。4日目には早大、慶大と剣を交え、苦戦を強いられる場面も見られたが「1試合ずつ気持ちを高めながら確実に勝つ」(稲山友梨・営3=星槎国際)という言葉通り勝利を重ねていった。
リーグ戦優勝という悲願達成に向け、最後に残る敵は日大。昨年度は善戦するも一歩及ばず、悔しい準優勝に終わった。両者勝てば優勝というお互いに負けられない一戦となった最終試合。序盤は相手にリードを許し、苦しい展開に。焦らずチャンスを待ち続け、流れが変わったのは稲山の2巡目。前のセットでついた4点差をひっくり返し、21―21の同点にまで追い上げた。一進一退の攻防戦に両チームの声援にも熱が入る中、26―25の1点差で迎えた最終セット。ここを任されたのは、エース・稲山。両者粘りのプレーを見せ得点を稼いでいき、勝敗が決まるまで残り10秒。33―30と明大がわずかながらリードを見せる。しかし日大が怒濤(どとう)の巻き返しで2点を奪取。すかさず稲山もここ一番の集中力で2点を追加し、35―32と残り3秒を切る中で猛攻に耐え続ける。「日大のエースが出てきてひやひやしたが、確実に一点一点取れたのは良かった」(稲山)。ラスト1秒で相手が起死回生の一突きを入れるも、そこでブザーが鳴り響き35―33で試合終了。雪辱を果たすべく挑んだリーグ戦で、見事初優勝という快挙を成し遂げた。
昨年度果たした3冠にリーグ戦、全日本学生選手権を加えた5冠達成に向けて、着実に歩みを進めている。今大会では因縁の相手にリベンジを果たしたものの、王座では再び相対することになるだろう。しかし明大が目指すのは王座〝2連覇〟のみ。ここで手にした優勝の流れを手放さず、王者としての実力を見せつけていく。
[石井遥]
試合後のコメント
佐藤琴美主将(政経4=一関第二)
――収穫を教えてください。
「初めての団体の試合だったので、そういった部分では試合の運び方や過ごし方としてはチームワーク的にもよくできたというのが収穫としてあります。これから王座に向けては、最初から全員が波に乗っていけるように声掛けをして不安を一つでも解消して万全の体制で臨めたらいいと思います」
稲山
――チームの雰囲気はいかがでしたか。
「チームの雰囲気はとても良かったと思います。一応先輩後輩はありますが、点を取ったときはみんなで喜んだり、逆に取られたときは大丈夫とか声を掛けたりすることができていました。チーム力としても確実に良かったと思います」
國谷優奈(政経2=宇都宮中央女子)
――今後の意気込みをお願いします。
「まずは1カ月後にある王座で優勝して連覇できるように頑張りたいと思います」
盧承延(政経2=王子総合)
――日大戦を振り返っていかがでしたか。
「自分としては出るときは出て、出なくていいときは出ないという区切りをしっかりつけてやっていました。それがうまくいったので、とても楽しくできました」
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