荒天の中で奮闘、総合7位/関東学生春季選手権
毎年ゴールデンウイークに開催される関東学生春季選手権。今年も葉山で行われ、470級は、服部友賀(法3=津工)・豊満陸(政経3=大垣東)組が全体5着の好成績を残し5位入賞。スナイプ級は2艇が沈むミスが響き、9位で大会を終えた。
◆5・6~7 関東学生春季選手権(葉山港)
▼470級――5位
▼スナイプ級――9位
▼総合――7位
悪天への対応がカギとなった。1日目はノーレース、2日目も強風・波浪注意報が発令される中で行われた決勝。天候不良により第1レースの結果がそのまま最終順位となった中で、470級は服部・豊満組の活躍が光った。「前々から強風ということは予想できていて、それが得意な自分たちはアドバンテージがあると思った」(服部)。練習で特に意識した、ランニングした風で船をあおり、波に乗せて速く進む技術の成果が発揮され、1番艇として幸先のよい5着となった。第2レースは1番で回り、このまま突き進もうという中でノーレースになってしまったが、次の関東学生個人選手権(以下、関東個選)へ期待が膨らむ走りを見せた。
一方、スナイプ級は「6位というのを目標に掲げて、新体制になってから練習をしてきた」(坂田裕也・政経4=柏陽)。予選を1位に肉薄した2位で通過し、勢いそのままに臨んだが9位に終わった。「強風での滑り込みが足りなかった」(坂田)と、普段経験しないような強風に苦戦。出場した3艇中2艇が沈む事態となった。ただ、この結果に悲観してはいない。桒野明日佳(商3=聖和学院)・吉田光貴(農3=名城大附)組は上々の滑り出しを見せ、序盤は上位で通過した。「最初のプラン通りのコース展開ができていて、その点に関しては問題なかった」(吉田)。さらに「クローズの展開が良く、その走りも走り負けすることがなかった」(桒野)と、クローズのコース展開にも手応えを感じ、今後につながるレースとなった。
選手たちがみな口をそろえて話したのはスタートの良さだ。「東京六大学戦から今までの2か月くらいでスタートの練習を注力してやってきた」(坂田)。努力が実を結んだ形となった。今後は「自分たちの今回出た課題である強風のコンディションでの練習量を増やし、どのコンディションでも実力を出し切れるようにしていきたい」(坂田)。次の関東個選に向けてこれからも日々練習を積み重ね、1か月後にさらなる飛躍を遂げる。
[北原慶也]
試合後のコメント
服部
――今日の天候はいかがでしたか。
「想像通りです。強風は前を走れるチャンスだと思ったので、風ができるだけ落ちないことを願いながら走りました」
豊満
――今大会での収穫はありましたか。
「3艇しか出られないレースに出るのが初めてで、ずっと緊張していて、服部に頼ることが多かったのですが、何とかはやれるんだなと感じました」
坂田
――スナイプ級全体の結果についてはいかかでしたか。
「最初はいい順位に2艇いたので、大きなミスがなければもっと前に行けたので、そこの部分の練習は間違っていなかったと思います。ただ大きなミスに関しては、そこはもっと練習していこうと思います」
桒野
――今後どのような練習をしていきたいですか。
「強風の練習、他にもスピード負けしてしまうことが多くて、それが最近の課題なので、それを重視して練習したいなと思います」
吉田
――次戦以降に向けて意気込みをお願いします。
「今日見つけた課題を一つ一つつぶしていって、自分が思い描いているようなコースプラン・試合展開を作り出して、目標の順位に少しでも近づけたらなと思います。」
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