5部門制覇! 新体制で堂々の演武を披露/関東学生大会

2023.05.05

 新体制となって初めて臨んだ今大会。5部門で関東1位に輝いた。惜しくも総合優勝には届かなかったが、修練の成果を発揮し気持ちのこもった演武を披露した。

 

◆5・4 第60回関東学生大会 (日本武道館)

▼男子三段以上の部 神嵜・鈴木組――1位

▼女子三段以上の部 片庭・中野組――1位

▼男女二段以上の部 小田・田中組――1位

          中本・日光組――3位

▼男子二段の部 舩戸・本橋組――3位

▼男子初段の部 齋藤・戸田組――7位

▼男女白帯緑帯の部 河上・三浦――1位

▼男子単独有段の部 城澤――1位

▼立合評価法男子軽量級 神嵜――2位

▼立合評価法男子団体 明大――2位

▼団体の部 明大――2位

▼男子総合 明大――2位

 

 少林寺拳法部としての今年度最初の大きな大会が日本武道館で行われ、関東から多くの拳士たちが集結した。神嵜真季主将(政経4=川越東)・中野なつみ副将(商4=富良野)らが三段以上の部で優勝。5部門で1位に輝いた。「今まで毎日全力で頑張っていたことが本番で全部出し切れた」(神嵜)。新体制で挑んだ今大会で大きな躍進を遂げ、全日本学生大会(以下、全日本)への期待が高まる。

 

 好結果を残したものの、今回の結果に満足はしない。「次の目標は総合優勝。先輩方が目標とされているので、少しでも貢献できるように付いていきたい」(片庭来美・商1=大産大付)。今大会で目標としていた総合優勝には惜しくも届かなかった。全日本で再び総合優勝を目指すため、拳士たちは修練に励む。

 

[坂内咲月]

 

試合後のコメント

神嵜

――今大会を振り返っていかがですか。

 「今までのことを全部振り返ると、私後輩と組むのが2人目とかでうまく引っ張ってあげれているかなと不安だったのですが、本番通した時というのはやはり鈴木と組んで良かったな、1年生と組んで良かったなというふうに思っていて本当に楽しかったなというのが一番の印象かなと思います。今までずっと毎日毎日全力で頑張っていたのが本番で全部出し切れたっていうのが一番良かったかなと思います」

 

――練習で意識していたことはございますか。

 「今回のコンセプトとしては、関東1位取るという目標はあったのですが、やはり一番の目標というのは結果というよりかは鈴木(出海・政経1=桜林)の成長、1年生を成長させるというのが私の目標であったので、常に鈴木を技術面だけでなく気持ちの面でも引っ張るということを意識してたかなと思います」

 

――鈴木拳士にはどのような言葉を掛けましたか。

 「そうですね。一言ですね。明日とにかく楽しもうということだけは伝えたかなと思います。本当付いてきてくれてありがとうということですね」

 

――2人の強みはどこでしょうか。

 「今回は技をしっかり丁寧にやるというところで、歴代の明治は正しい演武をする、正しい技、方形をするというのが明治の強みだったかなと思いますので、そこをしっかり鈴木とも合わせて本来の明治の強みをしっかり出し切ろうというのを意識してました」

 

――全日本に向けて目標を教えてください。

 「総合優勝です。これだけみんな優勝して絶対総合優勝かなと思っていたところ、日体大に(優勝を)取られたのでもうあと一歩のところだと思います。それまで毎日毎日みんなで頑張ってしっかり日本一、総合優勝を取りたいなと思います」

 

――主将としてはいかがですか。

 「私たちの代から本日のナイスファイトというのをやっていたのですが、それはその日の修練で一番頑張りが目立っていた人をみんなで称賛するという企画です。それを毎日やっていてそれに向けてという訳でもないと思うのですが、みんなが毎日手を抜かず、結果ではなくて日々の積み重ね努力をしっかりしようっていう。みんなが毎日全力で頑張ってくれていたのが、いいチームになったなというふうに思います」

 

中野

――今大会を振り返っていかがですか。

 「練習の成果を発揮できたので、1位を取れたことよりもいい演武ができたことがうれしかったです」

 

――練習で意識していたことはございますか。

 「自分の課題であった柔法と相手の課題であった剛法をどっちも向上させていきたいなと思ったので、構成はそこまで凝らずに簡単な技だけどかっこよく、技術力が必要な技を入れ込んだりしました」

 

――片庭拳士と組んでみていかがでしたか。

 「とても楽しかったです。彼女がとても明るいので、私が何かふざけた時に明るく返してくれるので練習中はいい雰囲気でできたなと思います」

 

――今後の練習で意識したいことはございますか。

 「まだ力強さが足りないなと思うので、男子に劣らないように力強さをつけていきたいなと思います」

 

――全日本に向けて目標を教えてください。

 「個人での優勝はもちろんですが、明治全体の底上げも行なって総合優勝を狙いたいと思います」

 

――全日本に向けて意気込みをお願いします。

 「さらに上を目指して、でもやはり自分らしい演武をどんどん突き詰めていきたいなと思います」

 

小田翔(商3=大産大付)

――今大会を振り返っていかがですか。

 「私も田中(夢真・政経2=姫路商)も練習中にケガをして大会前日まで満足のできる演武はできなかったのですが、大会当日でお互い気持ちのこもった演武を決勝で発揮できて、優勝という結果も得られたので今までケガやけんかをしたりもしてきましたが、優勝という結果を得られて良かったです」

 

――練習で意識していたことはございますか。

 「男女の部ということもあって、男子が目立つのではなくて女子が中心となる演武をつくれるように意識をしていました」

 

――試合を終えての心境はいかがですか。

 「一番に思ったのは安心ですね。去年日体大に負けて優勝目指してても3位で終わったり2位で終わったりという結果が続いて、結果を残せてない自分にかなり不安を感じていたので関東学生大会、本年一発目の大会で優勝することができていいスタートを切れたと思います」

 

――今年度のチームは雰囲気はいかがですか。

 「歴代最高です。間違いなく」

 

――全日本に向けて目標を教えてください。

 「個人で優勝することだけではなくて、明治全体でいい成績を一番上の成績を残して、総合優勝を奪還することです」

 

片庭

――今大会を振り返っていかがですか。

 「大学で初めての大会だったのですが、やはり高校とは違う一人一人の少林寺への熱意というか全員からすごくコート脇で見てても観客席から見てても伝わってきて、これからの修練も改めて頑張ろうと感じました」

 

――今回の構成について教えてください。

 「今までやったことのない新しい構成というか、投げ技もそうですし、剛法もワンパターンではなくいろんなパターンの構成を先輩に作っていただいて、チャレンジできた構成だったと思います」

 

――練習で意識していたことはございますか。

 「大学に入るまでは滑らかな動きをずっと練習してきたのですが、大学では一つ一つキレをつけて、一つ一つの剛法の強さを表現できるように意識して練習しました」

 

――練習の成果を発揮できましたでしょうか。

 「はい。今までで一番いい演武ができたと思います」

 

――中野拳士と組んでみていかがでしたか。

 「毎日驚きというか技術も体力も格上の先輩なので、驚かされることばかりですごく刺激的な毎日でした」

 

――今後の課題は何かございますか。

 「まず体力を六構成目まで続くようにトレーニングというかアップ、ダッシュとかの練習をもっと気合い入れて頑張りたいです。剛法の迫力もやはり女子の先輩方も男子並みの迫力がある方ばかりなので、その先輩方に追いつけるように基本の突き蹴りももっと集中して練習したいと思います」

 

 

鈴木出海(政経1=桜林)

――今大会を振り返っていかがですか。

 「自分の1年生のデビュー戦で主将の神嵜先輩と組めて、この数ヶ月で急に早く成長できたなと思います。大会自体は緊張はしたのですが練習でも出なかった一番いいものが出たと思います」

 

――練習で意識していたことはございますか。

 「自分がスピードタイプなので流れてしまう動きがかなり多いので、とにかく句読点を打つという区切りをつけるというところをしっかり意識しました」

 

――大会前にはどのような声を掛けていただきましたか。

 「神嵜先輩とは練習の時から本番の前もずっと自信持っていこうという、自分たちが大丈夫だからという。とにかく自信持とうという言葉を掛けてくださったので、自信を持って演武することができました」

 

――神嵜主将と組んでみていかがでしたか。

 「プレッシャーというのはもちろんあったのですが、自分と組んでくださる先輩に対してしっかり練習に取り組んで恩返しではないのですが自分と組んでくれたことへの感謝の気持ちを持って取り組むことができました」

 

――人の強みを教えてください。

 「技術面だとスピード、キレで、精神面だと自信をつけて演武に臨めるところです」

 

――全日本に向けて目標を教えてください。

 「どの組になるか分かんないですけど全日本優勝。団体、個人、総合優勝っていうのをしっかり取っていきたいと思います」

 

――今後の課題は何かございますか。

 「細かくなってしまうのですが、やはり高校らしさがまだ抜けないというのがあるので大学生のように下半身をもっと強化して、力強い演武ができればいいなというのと、しっかり明治の看板を背負って自信を持って演武するっていう心構えを自分自身につけるっていうのを目標とします」