
山梨学大に敗北 前半のビハインドを埋められず/関東大学女子選手権
大会2戦目となった関東大学女子選手権。明大の前に立ちはだかるのは、シードにより今大会初戦を迎える山梨学大。格上の相手に対して終始リードを許す展開となるも、粘り強く食らいつく姿勢を見せ、前後半共に懸命に挑み続けた。しかし、強力な相手ディフェンスの前にシュートを決め切れず、62―91で敗戦。課題が多く見つかる悔しい試合内容となった。
◆4・22~5・7 関東大学女子選手権(駒沢公園屋内球技場他)
▼5・3 対山梨学大戦(駒沢公園屋内球技場)
明大62{17―32、13―20、15―18、17―21}91山梨学大◯
スターターはPG沖咲月(主将・文4=埼玉栄)、PG新林未悠(理工3=湯沢翔北)、SF神山南帆(文2=白鴎大足利)、CF後藤葉の佳(理工2=鵠沼)、PF山本涼菜(文3=浜松開誠館)。
新チーム2戦目の相手は1部に所属する格上の山梨学大。第1Qから速攻で畳み掛ける相手にペースを握られた。「相手の一人一人のレベルの高さを痛感したな、というのが1番印象に残っている」(沖)。球際で競り勝てず、相手のオフェンスリバウンドからの得点やミドルシュートを多く許してしまう。序盤から留学生を中心とした、山梨学大の質の高い個人技からの息の合った連携にかく乱された。そうして第1Qは17―32と大きく離される。続く第2Qは沖やPG萩原加奈(文1=浜松開誠館)の3Pシュートが決まり、一時流れを手繰り寄せた。しかし、厳しい相手ディフェンスに苦戦し、点差を縮めるまでには至らず、22点のビハインドを背負い前半を折り返した。
着実に点差を縮めていきたい第3Qでは、萩原がドライブインで果敢に相手ゴールに攻め込み、PF尾崎理咲(理工1=東京成徳)は積極的に3Pシュートを試みるなど、攻撃の展開を模索した。また、ゴール下では沖を中心としたプレーヤー全員が懸命なプレーからルーズボールへの執着を見せ、このQを3点差で終える。第4Qに入っても明大の意地を見せたが、それでも試合を通して相手が一枚上手だった。「ディフェンス力のなさを実感した」(山本)。フィジカルの強さや精度の高いパス回しに翻弄(ほんろう)された今試合。前半で開いた差を埋めることができず、62―91で敗北となった。
それでもチームは前向きにこれからの試合を見据えている。「やはり、ディフェンスが勝敗を分けると思う。個人はもちろん、全体で守れる力、ドライブが強いチームへのチームディフェンスといったところをやっていければ結構上まで行けるんじゃないか」(山本)。さらに主将の沖は、今試合も攻守にわたって躍動した1年生について「フレッシュで思い切りやってくれる。攻め手がなくなったときにチームに勢いを与えてくれて、いい流れを持ってきてくれている」と信頼感を口にした。格上の実力を目の当たりにし敗北した今試合だが、つかんだものは大きい。今ある課題に向き合い、さらに上のレベルを目指して日々の練習を積み上げていく。その積み重ねの先に2部Aへの昇格が見えてくる。
[橋本太陽]
試合後のコメント
山本
――留学生の選手への対策はどのようにしていましたか。
「付いているセンターの人は前めに寄せて、後ろの人がパスカットやシュートの妨害をするというのをやっていたんですけど、そこが遅れて後手になってファウルになったりしたのでまだ練習が足りていないなと思いました」
――試合を通して個人で良かった点はありますか。
「あんまり個人的になくて、シュートも決めるべき時にあまり決められなかったし、かと言ってディフェンスも良いというわけではなかったので、そこが反省かなと思います」
沖
――前回からの修正点であった試合の出だしはいかがでしたか。
「相手に簡単にシュートを打たせて攻めさせてしまったのはあるんですけど、まあその後の対応の仕方としては先々週よりかは早めに対応して、相手のセンターの選手だったりの対応をチームで話し合えたかなとは思います」
――今後の目標をお願いします。
「今年は2部Bで優勝して、入替戦に出て、去年勝ち切れなかったので、つかめる部分まできてたんですけど勝てなかったので、そういう時に自分たちのチームの色を発揮できるようなチームを作り上げたいなと思っています。リーグ戦に向けてチーム一丸となって頑張っていきます」
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