リーグ戦開幕 女子4勝1敗で白星発進 男子健闘するも1勝4敗/関東大学春季1部リーグ戦

2023.04.29

 声を出しての応援が会場を熱気に包む中、関東大学春季リーグ戦が開幕した。男女ともに1部リーグでの戦いに臨み、5校と総当たり戦を行う。初日、女子は早大を4―1で制し、男子は日大に1―4で敗れる結果に。大学初戦となった1年生も勝利でチームに貢献するなど、明日以降の試合にも期待が寄せられる。

 

◆4・29~30、5・2~4 関東大学春季1部リーグ戦(日体大米本記念体育館他)

▼女子

高橋〇2―1岡本

田代〇2―1石橋

本田・松本組〇2―0岩崎・尾崎組

宮下・亀井組0―2〇石橋・岡本組

山口〇2―0岩崎

 

▼男子

藤原〇2―1阿部

宮下1―2〇曹

荻原・宮下組0―2〇小川・熊谷組

菊川・百上組1―2〇江口・後藤組

武田0―2〇花田

 

 早大との対戦となった女子。第1シングルスの高橋千夏(商4=甲斐清和)、第2シングルスの田代葵楓(商2=埼玉栄)がともに2―1でポイントを勝ち取る。第3ゲームまでもつれ込んだが、点を取るとチームで盛り上がり、時に励ましの言葉を掛け、コート内の選手の気持ちを支えるチームの姿があった。第1ダブルスの本田胡桃(政経3=埼玉栄)・松本みなみ(文3=柳井商工)組は、リードを譲らず21―13、21―14で快勝した。第2ダブルスでは宮下彩奈(農3=聖ウルスラ学院英智)・亀井菜杏(農1=聖ウルスラ学院英知)組が前半で点差を離すも、終盤でネットのミスが響き21―23と惜敗。第2ゲームではレシーブを返せず悔しさをにじませる場面も。最後まで粘りを見せたが9―21で勝負を終えた。最後の第3シングルスは1年生の山口菜摘(文1=聖ウルスラ学院叡知)が出場。「1本のミスにとらわれすぎず、次のことを考えてプレーできた」と、序盤で開いた点差もすぐに追い越し、終始冷静にプレーした。チームメートからの声援も味方に、21―12、21―11でチームの白星に貢献した。

 

 男子は日大との対戦。第1シングルスは1年生の藤原睦月(商1=埼玉栄)。第1ゲームから互いに譲らない展開を見せたが、15―15以降で1点を争う緊張感が高まった。18―21でゲームを取られるも、第2ゲームを21―18で制し、第3ゲームでは一度もリードを譲らず21―9で白星を挙げた。第2シングルスの宮下怜(政経2=埼玉栄)は危なげなく得点を重ねていくも、第2ゲーム中盤で追い付かれ巻き返しはかなわなかった。第3ゲーム、序盤で攻めるも得点につながらず。相手に7連続得点を許し、流れを持っていかれてしまった。試合後には座り込んで悔しがった。続くダブルス2組も、荻原聖也(政経2=ふたば未来学園)・宮下怜組が0―2、菊川旭飛(商4=聖ウルスラ学院英智)・百上拓海(政経4=埼玉栄)組は1―2で敗れ「シャトルが速い分、自分たちの形でプレーできなかったのが反省点」(百上)と振り返った。第3シングルスの武田航太(政経3=埼玉栄)は、初めで6点連取したが相手の巻き返しに及ばず。14―21、10―21で試合を終えた。

 

 「気持ちの面でコートの中でも自分たちが優位に立って戦えた」(高橋)。チームで声援を送り続け、早大の攻めの姿勢に打ち勝った女子。男子は1勝4敗と結果は悔しいものになったが、この1戦を踏まえ「応援でもチームを盛り上げていって、自分たちの力を出し切りたい」(百上)。男女それぞれがリーグ優勝を目標に掲げている明大。一戦一戦を経て躍進し、目指す結果をつかみたい。

 

[守屋沙弥香]

 

試合後のコメント

高橋

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「緊張していたのですが、気持ちで負けないというのが強く、それがプレーにも出て最後競った場面から自分が一歩抜けられたのかなと思います。自分も疲れていたのですが、相手も疲れていたので、絶対にコートに入れるというのを意識して、あとはチャンスを待つというのだけを考えてやっていました」

 

――春季リーグ戦でのチームの目標を教えてください。

 「ケガ人や体調不良者もいるのですが、その中でもリーグ優勝を目指していきたいです。自分が勢いをつけるというのはもちろん、コートの中で引っ張っていきたいなと思います」

 

山口

――大学生として初めての試合はいかがでしたか。

 「団体戦ということもあって最初はとても緊張したのですが、先輩たちが声を掛けてくれたり応援してくれたりして、いい雰囲気で楽しく試合ができました。勝てたことは良かったしうれしいのですが、それで満足しないように次も頑張っていきたいです」

 

――明大に入学を決めた理由はありますか。

 「1部リーグで戦いたいという思いが高校の時からあったのと、自分たちで主体的に練習しているところに魅力を感じて入学を決めました」

 

藤原

――大学生として初めての試合ということで、試合前はどのような気持ちでしたか。

 「1〜2週間前はすごく楽しみで、ずっと待ち望んでいたのですが、いざコートに立ったら緊張がありました」

 

――試合を振り返っていかがですか。

 「1ゲーム目、あまりうまくいかなくて落としてしまって悔しいところがありますが、ファイナルでは自分のペース、勢いに乗れることができたので良かったです。自分自身で声を出して勢いに乗ったのもありますし、先輩やチームメートの応援もあって、勝ちたい気持ちが自分の方が勝ったのだと思います」

 

――相手校の声援が響く中、空気にのまれることはなかったのですか。

 「応援があった方が燃えるというか、あおられたりした方がやる気が出るのでそれは特になかったです」

 

百上

――日大戦を振り返ってみていかがですか。

 「まず1年生の藤原が、プレッシャーもあったと思いますが2、3ゲーム目で伸び伸びとやってくれて自分の力も出してくれたのですごく良かったなと思っています。それ以降がなかなか流れがつかめず、相手側の応援など全部で負けたかなと思います」

 

――主将としてどんなチームにしていきたいと思いますか。

 「うまくいっているときはチームも盛り上がると思いますが、うまくいってないときでも、応援で盛り上げたり『しょうがない、しょうがない』とやっていけるチームが切り替えができて強いのではないかなと思います。まだそこができてなかったので、流れが悪くてもどうにか流れを引き返せるようなチームにしていきたいなと、今回の試合で思いました」

 

――次戦以降の意気込みをお願いします。

 「主将として応援でもチームを一番盛り上げていけるように、もし試合に出るとしたら今日以上にがっついて自分も全力を出し切って悔いが残らないようにやっていきたいです」