全員が初戦敗退 日本代表内定者出せず/U23世界選手権・日本代表選考会

2023.04.24

 優勝すれば日本代表が内定するU23世界選手権・日本代表選考会が開催された。明大からは坂井孝太朗(文4=花咲徳栄)、三井潤(法4=鹿島学園)、岩井知史(文3=前橋西)、清水大輔(営3=鹿島学園)、槇井大伍朗(法3=関西)が出場。残念ながら全員が初戦敗退という結果に終わった。5月には次戦の東日本学生リーグ戦が控える。明大メンバーの巻き返しに期待したい。

 

◆4・23 U23世界選手権・日本代表選考会(富士見市立市民総合体育館)

[フリースタイル]

▼79キロ級

 清水――1回戦敗退

▼92キロ級

 坂井――準決勝敗退

 槇井――1回戦敗退

 

[グレコローマンスタイル]

▼63キロ級

 三井――1回戦敗退

▼87キロ級

 岩井――準決勝敗退

 

試合後のコメント

森陽保監督

――この大会に向けてどんな練習をしてきましたか。

 「春休み以降、主将の坂井を中心に従来の練習に比べて比較的厳しい練習をやってきました。具体的には長距離を走ったり、階段走をしたり、あとはグラウンドを使った二人ずつのトレーニングだったり、そういう普段行わない形の練習をして、強化をしてきました」

 

――今後の目標を教えてください。

 「昨年度一人チャンピオンを出したという結果を今年度も継続していきたいなと思っていますし、直近としてはリーグ戦。昨年度はかなり順位を落としてしまっているので、元の順位である8位というところまでは最低限もっていきたいと思っています。そのためには個々の部員が自主的に、またはそれを実現できるような環境をつくっていくことが我々の責務だと思っています。学生にも頭ごなしに指示するのではなく、今の時代に合ったコミュニケーションを取り、学生たちと成長していきたいなと思います」

 

二ノ宮寛斗コーチ(令元営卒)

――今日のチームの動きはどう見ていましたか。

 「レベルが高い大会ということあり、1回戦から強い相手でみんな負けたことのある選手と当たることが多かったです。負けた試合からここまででできてなかったところが克服できていたら良かったと思っていたのですが、上手くいかなかったですね」

 

――これまでどのような部分を強化するように指導されましたか。

 「技術的なところは気づいたら言うようにしていました。試合では後半で息が上がってきたときに体が浮いたり、気持ちが後ろ向きになったりするので、そういうのを我慢して相手が攻めてきても自分の攻撃につなげるということを指導してきました。例えば、グラウンドのときに結構うちの選手は何回も返ってそのまま試合が終わってしまうというケースが多いのですが、そうではなくて一回返っても耐えてもう一回立て直すというのをしたら、試合が終わらず巻き返せるので。2点取られているところを1点にする我慢という部分を大事にしているのでが、まだまだですね。でもちょっとずつ良くはなってきていて、技術的な面で見ても今日でている選手はできている部分はあるのですが、相手を倒すまでにはなってきていないのかなという印象です」

 

坂井

――試合を振り返っていかがですか。

 「ちょっと不甲斐ないなという感じです。あまりいい内容にはならなかったです。前半でいい動きができていたのですが、後半どう攻めようか悩んでしまいました。その迷いが相手にスキを与えてしまったのかなと思います」

 

――次戦の意気込みをお願いします。

 「リーグ戦が近いので、GWに学校がなくて練習できるのでしっかり追い込んでいきたいです。リーグ戦では個人の目標としては全勝して、チームとしては昨年度順位が下がってしまったので、元の順位に戻るまではとりあえず頑張って、それ以上の順位になれるようにしていきたいです」

 

三井

――今大会はどのような目標を持って臨みましたか。

 「例年までU23の世界選手権の予選というのは無かったですし、この大会から今年度試合がスタートするので、冬に試合が無かった期間で自分がどれだけの立ち位置まで行けたのかなというのを確かめる意味で臨みました」

 

――初戦敗退という結果をどう受け止めていますか。

  「大学最後の年で、結果を出したいという思いがあるので、これからインカレに向けて頑張りたいなという思いです」

 

清水

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「前回もそうだったのですが、自分から攻められなかったのが良くなかったです。色々アドバイスをもらったり、改善するところがでてきたので次に生かしたいです」

 

――監督、コーチからはどんなアドバイスをもらいましたか。

 「攻撃が単発になってしまったので、2回、3回(攻撃に)行けるように練習するということと、相手のフェイントに大きく反応してしまっているので、カウンターを狙うぐらいの気持ちで反応するようにと言われました」

 

槇井

――どのような準備をしてきましたか。

 「組み手の練習を頑張ってきたのですが相手のスタイルに合わせてしまい、全然やってきたたことができなかったです」

 

――収穫と課題をそれぞれ教えてください。

 「収穫は、タックルは入れるということが分かったことです。課題はタックルに入った後の処理でどう点数を取るかです。あとは組み手も課題です。打ち込みの最初のときから意識して、スパーリング形式で今まで以上に数をこなしてやっていこうと思います」

 

岩井

――敗因はどのように考えていますか。

 「最初の3分くらいで自分の体力と筋力が持久的にちょっと疲れてしまって、自分が前に出られなかったというのが敗因です」

 

――この1年間はどのような目標を持って取り組みたいですか。

 「筋トレもそうですが、走ったり、グラウンドももうちょっと重点的にやって、最初に1点を取った後に相手を返せるようになっていきたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[廣末直希]