男子エぺ 篠田が快進撃を見せベスト8/日本学生カップ

2023.04.24

 2023年度の男子エペがついに始動した。4月21日~23日に開催される第4回日本学生カップの3日目。明大からは男子エペに5人が出場した。篠田真吾(政経1=富山県立福岡)が1年生ながらベスト8入りを果たし、大竹諒主将(営4=岐阜各務野)と篠田が全日本選手権(個人戦)への出場権を獲得。関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)に向けて弾みを付けた。

 

4・21~23 第4回日本学生カップ(駒沢体育館)

男子エペ 篠田――8位、大竹――10位、大浦――41位、新開――43位、村田――55位

 

 好調な幕開けとなった。予選は全員突破し決勝トーナメントへ。大浦成之(営2=米沢中央)、村田一公(理工2=米沢中央)、新開雄斗(理工1=法大二)の3人はトーナメント2回戦で敗退。大学初の大会となった新開は「フィジカルやスピードが高校生の時と違った」と大学のレベルに苦戦。しかし「大学に入って練習していたことは結構できていた」(新開)と大学生相手に通用した部分も見つかった。

 

 大竹はトーナメント4回戦まで危なげなく勝ち進んだ。4回戦も序盤はリードしいい流れを作るも終盤に追い上げられ逆転負け。「心の焦りで気持ちが前に出てしまったことが敗因」(大竹)。それでも「基本的に自分がやりたいことはできていた」(大竹)と課題を明確にしつつ次戦に向けて気持ちを切り替えた。一方のルーキー・篠田はトーナメント4回戦で14―14と接戦を展開。15点先取のため勝負を決める次の一本となるが、見事ポイントを奪い取り準々決勝へ進んだ。準々決勝の相手である強敵・坂東(慶大)との対戦は「中学や高校の時から上位にいた選手なので、対戦できることがうれしかった」(篠田)。1セット目を10―10の同点で折り返し、2セット目も同時突きでポイントを並べ相手と肩を並べた。しかし、一本勝負で相手に一本を取られベスト8という結果に終わった。

 

 次戦は、5月に行われるリーグ戦。昨年度は2部優勝を果たしたが、入替戦で惜しくも専大に敗れ悔しい思いを味わった。新年度が始まり新たに二人の戦力が加わった新生・男子エペの調子は「悪くはないが、これからだと思う」(大竹)。1部リーグ昇格に向け残りの期間は短いが、剣を研ぎ澄ましていく。

 

[正野真由夏]

 

試合後のコメント

大竹

――トーナメント4回戦の敗因はどういった部分だと思いますか。

 「点数を取れていた時は相手を引き出したタイミングでのポイントが多かったのですが、少しリードされてからは自分からアタックで詰めに行き、相手が合わせてくる場面がありました。そういった自分の心の焦りで気持ちが前に出てしまったという部分が敗因だと思います」

 

――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします。

 「昨年度は入替戦で負けてしまったので、今年度はまずリーグ戦で優勝して、入替戦で1部に昇格できるように頑張っていきたいと思います」

 

大浦

――学生カップは2回目となりますが、昨年度と比べていかがでしたか。

 「学年も上がったということで後輩も増えて先輩としての部分を見せないといけないなと思いました。また、予選でしっかりと勝ち上がろうという1年生の時にはない意識ができたと思います」

 

村田

――昨年度より成長したということですが、どういったところが成長したと思いますか。

 「前回の学生カップでは心的にも緊張していて、試合を自分で作るということができなかったのですが、今回は試合の中で今まで練習していた技を少しずつ出せるようになってきていました。そこは良かったと思います」

 

篠田

――今日の調子はいかがでしたか。

 「予選が全く駄目でコーチや先輩がアドバイスしてくれたことを一つ一つ落ち着いてやっていったら自分のいつもの調子に戻り、冷静に勝ち進んでいくことができました」

 

――今日に試合を振り返って良かったことは何ですか。

 「しっかりと今までやってきた自分の得意技や自分の持ち味である足さばきが大学生の大会で少し通用したことが良かったと思います」

 

新開

――トーナメント2回戦を振り返っていかがですか。

 「2セット目まではほぼ点差なく、相手と同じ感じでいけたのですが、3セット目が始まった辺りから自分の剣の動きや入るタイミングを我慢していて、それで点差が開いて負けてしまったのかなと思います」