
女子エペ 稲山3位と好発進/日本学生カップ
明大女子のシーズンが幕を開けた。全日本選手権個人戦の出場権も懸かった第4回日本学生カップ。明大からは女子エペに4人の選手が出場した。久しぶりに行われた個人戦の試合で全員が決勝トーナメントに駒を進めたものの、多くの選手が課題を残す結果に。それでも稲山友梨(営3=星槎国際)が3位表彰台入りを果たす好成績を残した。
◆4・21〜23 第4回日本学生カップ(駒沢体育館)
▼女子エペ 稲山――3位、盧――17位、佐藤――27位、國谷――34位
日本学生カップは2日目を迎え、明大からは女子エペが出場。「大会自体がそもそも久しぶりで緊張があった」(國谷優奈・政経2=宇都宮中央女子)。選手たちは昨年末の全日本選手権団体戦や年始のJOCジュニア・オリンピック・カップ以来の大会であり、その表情は硬かった。予選を全勝で終えた盧承延(政経2=王子総合)をはじめ、明大は全員が決勝トーナメントに進出。しかし「そこまで自分ではいい動きではなかったと思う」(盧)など、それぞれが思い通りの動きをすることはできずにいた。
決勝トーナメントでは國谷が1回戦で敗退。予選では勝利した相手だったものの「守りに入れば勝てるだろうなという油断があった」(國谷)。守りに入った結果、相手のリズムにはまってしまったことが敗因となった。続く2回戦では、佐藤琴美主将(政経4=一関第二)が今大会で優勝した強豪・日大を前に敗戦。「緊張であまりいい動きができなかったので、そこが後悔というか修正しなければいけないところ」(佐藤)。大会直前に負った足のケガも含め、次戦こそ万全な状態で挑みたい。また、昨年度全日本学生選手権(以下、インカレ)で3位に輝いた盧も2回戦敗退。「自分ではそんな苦手な人だとは思っておらず、冷静にしていたら大丈夫だったと思う」(盧)。しかし、序盤で点差が開くと焦りが隠せなくなり、プレーに乱れが生じた。終盤で追い上げ延長戦にまで持ち込んだが、最後の一本は相手に取られ悔しい敗戦となった。
エース・稲山も、この日は接戦を迫られる試合が続いた。予選を12位で通過した稲山は、決勝トーナメント2回戦から登場。相手は、同じ練習場で切磋琢磨(せっさたくま)してきた以前からのライバルであった。「お互いに予選プールの結果が悪かったので、初手で当たってしまった」(稲山)。予想外に早かったライバル対決は、両者一歩も譲らぬ接戦に。最後は14-14となり一本勝負となる中、稲山が相手のスキを見逃さない一突きで勝利した。その後も際どい試合は続き、準々決勝、準決勝でも一本勝負へ。しかし稲山の勢いも、準決勝で相手に決められた最後の一突きで途絶えた。「準備ができていなかったというのがすごく悔しいし『ああ、弱いな』と思った」(稲山)。決勝進出には一歩及ばなかったが、3位決定戦では最近敗戦が続いていた相手に一本勝負で見事勝利。昨年度はかなわなかった3位表彰台入りを果たし、新年度最初の大会で幸先のいいスタートを切った。
次戦は2週間後に迫った関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)だ。昨年度は全日本学生王座決定戦(以下、王座)初優勝を収めた女子エペ。今年度はリーグ戦と王座の2冠を狙う。「プレッシャーがそれぞれあるとは思うが、気負わずに1試合1試合目の前の試合を頑張っていきたい」(佐藤)。新生女子エペの今後の活躍に期待がかかる。
[渡辺悠志郎]
試合後のコメント
佐藤
――主将になられていかがですか。
「なってみて大変だなと。やってからではないと分からないことがいっぱいあるので。そこを自分だけではなくてチームをまとめられるようにやっていかなければいけないなと、そこは頑張っていかないとなと思います」
稲山
――リーグ戦への意気込みをお願いします。
「リーグ戦は昨年度2位で王座優勝だったので、今年度はどっちも優勝したいです。あと2週間と期間は短いのですが、次はチーム戦なのでチーム内でアドバイスし合ったり、いいところを伸ばしあったりして、みんなで笑って終われたらなと思います」
國谷
――今年度の目標を教えてください。
「団体はリーグ戦と王座、関東学生選手権(関カレ)、インカレで優勝することです。個人では昨年度まではジュニアだったのですが、今年度からシニアの大人もいる枠の中での試合になります。今まで個人の成績がベスト8で止まっているので、そうしたシニアの中のランキングマッチで今年度はベスト8以上を目標にして頑張りたいです」
盧
――リーグ戦への意気込みを教えてください。
「今年度も王座に行けるように、昨年度も言ったと思うのですが、団体戦はメンバーとして私が出たら安心して見てもらえるようなチームメートになることです」
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