男子8連覇! 天皇杯奪還へ弾みをつける/東京六大学春季対抗戦

2023.04.20

 明大男子が7連覇中の東京六大学春季対抗戦。8連覇を目指し、チーム一丸となって臨んだ。50メートル平泳ぎでは小嶋壮(情コミ2=桐光学園)が大会新記録を樹立。加えて、栁川大樹(政経3=日大藤沢)や田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)の活躍も光り、大会史上初の8連覇を達成した。一方の女子は、田嶋玲奈(情コミ4=春日部共栄)が50メートルバタフライで大会タイの記録を出すなど躍動し、4位と奮闘。夏の日本学生選手権(以下、インカレ)に向けて弾みをつける結果となった。

 

◆4・16 第31回東京六大学春季対抗戦(立大・セントポールズアクアティックセンター)

▼男子 明大――1位 

▼女子 明大――4位

 

 立大・セントポールズアクアティックセンターで東京六大学がしのぎを削った。今大会には4月4日から9日にかけて行われた日本選手権で表彰台に立った選手を始め、多くの選手が参加。会場は六大学ごとに応援スペースがあり、保護者が観戦する姿も見られるなど活気に満ちていた。

 

 2年生の小嶋は男子50メートル平泳ぎに出場。大会新記録を樹立するも、自己ベストには届かなかったため、納得はいかない結果に。それでも「みんなの声援のおかげでモチベーションが上がった」(小嶋)。夏のインカレに向けて今後の活躍に期待がかかる。女子では、田嶋が50メートルバタフライで大会タイ記録を出した。「全然調整していないし、大きい大会が終わった後にしては、いいタイムだったかなと思う」(田嶋)。どちらも男女ともに明大勢を勢いづける熱いレースであった。

 

 活気にあふれた今大会で一番の盛り上がりを見せたのがリレー種目だ。各大学の応援にはより一層力が入っていた。400メートルメドレーリレーでは男子が2位と3秒近くの差をつけ、1着でゴールし、大会新記録と日本学生新記録を樹立する。そして、大会最終種目は400メートルフリーリレー。女子は序盤から先頭争いを繰り広げたが、徐々に離されてしまい2位でフィニッシュ。一方の男子も序盤からトップを争うも、先頭を泳ぐ早大との距離がなかなか縮まらない。最終泳者の五味智信(商3=湘南工科大付)が意地の追い上げを見せるも、惜しくも届かず。2位でのゴールであったが、大会記録と日本学生記録を更新した。

 

 総合順位では、見事男子が優勝を果たし大会8連覇を達成。女子は奮闘を見せ、4位で大会を終えた。チームの雰囲気の良さをのぞかせた今大会。「チームとして理想の雰囲気。夏のインカレはもっともっといい雰囲気でやれたらなと思う」(小嶋)。今夏のインカレに向けて、チーム全体が幸先の良いスタートを切れたに違いない。

 

[末吉祐貴]

 

試合後のコメント

佐野秀匡監督

――男子は8連覇を達成しましたが、いかがですか。

 「8連覇はなかなかできることではないですし、みんなの努力のおかげかなと思っているのですごくうれしいですね」

 

――新年度の意気込みをお願いします。

 「私も汗を流して、今年度は必ず天皇杯を奪還できるよう頑張っていきたいと思います」

 

田嶋

――チームの声援はいかがでしたか。

 「最近はずっとコロナの影響であまり声援がなかったので、盛り上がっている中で泳ぐとやっぱり自分も気持ちが盛り上がって、さらにレースを頑張ろうって思えます」

 

小嶋

――今日のコンディションはいかがでしたか。

 「いつも通りって感じでした。今度は夏のインカレが本番になるのでコンディションも最高の状態でレースを迎えられたら、もっといいタイムが出ると思うので、それを目指して頑張ります」