
大会事後インタビュー② 松山陸、田渕海斗、水口知保/日本選手権
明治から世界へ。4月9日、日本代表の選考を兼ねた日本選手権が閉幕した。福岡で22年ぶりに自国開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)。明大からは栁川大樹(政経3=日大藤沢)と五味智信(商3=湘南工科大付)が見事初代表入りを果たした。また、今秋のアジア大会には栁川、五味に加えて田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)が選出された。今夏のワールドユニバーシティーゲームズ(以下、WUG)にも田渕を含む明大の6人が代表となるなど、明大勢が躍動した大会となった。
今回は、そんな代表レースに挑んだ明大勢の大会事後インタビュー第2弾。松山陸(商4=春日部共栄)、田渕、水口知保(営4=目黒日大)の大会後の声をお届けする。
松山
――日本選手権を振り返ってみていかがですか。
「目標にしていたタイムには届かなかったので、悔しい気持ちが結構あります」
――結果はどのように受け止めていますか。
「入江さん(入江陵介・イトマン東進)も結構ベテランなので、僕たちが勝って引導を渡さないといけないと思っています。まだまだ勝てていないので、もっと頑張らないといけないなと思いました」
――アメリカ合宿をされたとのことですが、効果はいかがでしたか。
「高地合宿がものすごくつらかったので、かなりトレーニングの成果は出たのではないかなと思います。決勝は力みとかで後半少し失速してしまったので、まだまだトレーニングしないといけないですね」
――レース後の気持ちはいかがでしたか。
「世界水泳の代表を一番の目標にしていたので、届かなかったかという悔しい気持ちです」
――収穫はありましたか。
「予選でもベスト更新して、さらに(決勝でも)ベストを更新できたので、力は付いたのかなと自信にもなりました」
――WUGに向けて意気込みをお願いします。
「やっぱりメダル取ることを目標に頑張りたいです。インターナショナルをしっかり突破できるように頑張りたいと思います」
――日本学生選手権(以下、インカレ)に向けて意気込みをお願いします。
「明大は背泳ぎが強いので、大樹(栁川・政経3=日大藤沢)とワンツーして、奪還に向けて弾みをつけたいなと思います」
(写真:レース中の田渕)
田渕
――大会を振り返ってみていかがですか。
「世界水泳を目標にやってきたので、そこの部分では悔しい部分はあるのですが、まずアジア(大会の代表内定)を決められたことは良かったかなと思います」
――今大会の結果をどのように受け止めていますか。
「専門の400メートル個人メドレーでベストが出なかったというところだけ課題がありました」
――大会期間中の明大の雰囲気はいかがでしたか。
「結構みんなベスト出して決勝残っていて、ほぼ毎日メダルを取っていた状況だったので『明治きてるね』と他大から言われていました。相乗効果みたいなのはあったかなと思います」
――収穫と課題を教えてください。
「今後どうやって練習していくのかという計画を立てやすくなったと思います。でも、力んでしまうところが難しくて、ライバルとか関係なく相手がどんなタイムであろうと自分がしたい泳ぎをするというところが、足りなかったです。そこが課題なので、泳ぎを確立するというところ、力まないというところをまだまだ詰めていきたいと思っています」
――アジア大会とWUGに向けて意気込みをお願いします。
「最初がユニバーシティゲームズなので、まだ何の種目に出るか分からないですけど、400メートル個人メドレーは確実に優勝して、800メートル自由形でもしっかり優勝目指して、1500メートル自由形はどこまでいけるか分からないですけど、しっかり食らいついていきたいなと思います。アジア大会は800メートル自由形だけなのでチームの力も借りながら、失うものはないと思って、自信を持って頑張りたいと思います」
――インカレに向けて意気込みをお願いします。
「僕ら新3年生が3人代表入ったということで、その3人がしっかり優勝するというところがチームにとって必要です。天皇杯奪還を目標にやってきているので、僕ら3人が中心となって、しっかり行動で引っ張りたいなと思います」
(写真:レース中の水口)
水口
――大会を終えてみていかがですか。
「自分の満足いく結果ではなかったのですが、その過程の練習は今まで悔いのないようにやり切ったので、この結果に悔いはないです」
――100メートルバタフライの予選では自己ベストが出ました。
「100メートルバタフライで自己ベストが出た時はやはりやってきたことは間違ってなかったんだなという気持ちと、ちゃんと成果が身に付いたので安心した気持ちがありました」
――今回は有観客開催でしたが、会場の雰囲気はいかがでしたか。
「やはり有観客だと応援が響き渡るというか。楽しかったですし、親などに自分の泳ぎを見てもらって、少し親孝行ができたのかなと思います。今回は表彰台にも乗れたのでそういう面ではいつも支えてもらっている人に頑張っている姿を見せられたことはすごくうれしかったです」
――今大会の収穫と課題を教えてください。
「収穫としては100メートルバタフライで自己ベストが出せたことと200メートルバタフライではベストは出せなかったのですが、もう一度2分8秒台とインターCを突破できて、昨年度出た結果は幻じゃなかったんだなということです。課題は日本選手権で表彰台に乗れたので、今後も勝ち癖というか、表彰台に乗れるようにしたいです。優勝できたらいいのですが、そういう勝負事で勝てるようになっていきたいなと思います」
――それを踏まえて、今後どのようなことに取り組んでいきたいですか。
「今までとやることは変わらないのですが、練習中に出したいと思ったタイムを出したり、水泳に対してさらに自分なりに楽しんだり、結果を出すために何が必要なのかということを考えられたりすればいいかなと思います」
――次の目標を教えてください。
「今まではやはり世界水泳代表に入ることが目標だったのですが今回それはかなわず、ユニバーシアードという違う大会の日本代表に選ばれたので、気持ちを新たにしてユニバーシアードでは200メートルバタフライで自己ベストを出して優勝することと、夏の日本学生選手権でも200メートルバタフライで自己ベストを出して優勝したいです」
――ありがとうございました。
[上原朋子、末吉祐貴]
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