リーグ戦開幕 スロー発進で2日目へ/関東学生男女1部リーグ戦

2023.04.18

 今年度の開幕を告げるリーグ戦が始まった。上位5校に全日本学生男女王座決定戦(以下、王座)の出場権が与えられる。明大は男女ともに2年連続の王座進出が懸かる重要な大会だ。しかし第一記録会は男子が6位、女子が7位と当落線上の滑り出し。王座進出に懸念が残る結果となった。

 

◆4・15~23 関東学生男女1部リーグ戦(夢の島公園アーチェリー場)

▼第一記録会 

 男子 明大――6位

 女子 明大――7位

 

 今大会から声出し応援が復活されたことは大きなトピックだ。3年ぶりに夢の島公園アーチェリー場にもコロナ禍以前の活気が戻ってきた。「明治らしさが感じられ、鼓舞された」(泉水俊亮・法3=桐光学園)と仲間の声援は選手の後押しにつながる。自作の応援歌など明大勢の声援が、1日を通して会場の空気を包み込んでいた。

 

 70メートルの距離から6本を放ち12エンドの合計点で順位を決める今大会。男子の部では精鋭の8名が射場に立った。チームトップの成績を残した舘柾臣(法3=N)は前半で「練習で行う時と雰囲気が違うので、フォームが変わってしまう」と会場の緊張感にのまれてしまう。6エンド終了時点では300点の22位にとどまっていた。それでも以降は「ようやくいつものフォームを見つけ、後半で取り返せた」(舘)。高得点を重ね、最終得点を612点とし12位で試合を終えた。チームとしては6位に終わり、23日に行われる第二記録会での巻き返しが期待される。5位・中大との差は35点。「来週に本来の力を出せれば勝てると思う」(舘)。王座進出となる5位以上への浮上に向けて意気込みを語った。

 

 一方女子は7位発進。リーグ戦独特の雰囲気や緊張感に苦しめられ、本来の実力を発揮できなかった選手も多かった。チームで唯一、王座出場経験がある佐藤瑠美(商3=明大中野八王子)。前半は思うような点数が出ず「いつもと射形も当たり方も変わってしまっていた」(佐藤)。しかし後半で弓具の緩みに気づき、冷静に対処。前半より21点上げ、明大トップの569点を記録した。また、チーム全体としても8位から7位に順位を上げることに成功。雷で試合が中断するトラブルにも動じず、追い上げを見せた。「点数に波があるので最初から最後まで同じコンディションで打てるように頑張りたい」(大木綾乃・理工3=白百合学園)。大会1日目を終え、おのおのの課題が明確になった。王座出場を懸けた次戦に向け、選手たちは最終調整に入る。

 

 約1週間後に大会2日目が行われる。昨年度に引き続き王座出場を果たすためには、男女ともに今試合以上に真価を発揮しなければならない。出場する選手もサポートに徹する選手も、明大は一丸となって王座への切符をつかみ取ってみせる。

 

 [長崎昇太、井手満菜]

 

試合後のコメント

泉水

――今日で見つかった課題はありますか。

 「考えなくても体が勝手に動くという『意識の無意識化』ができていないので、来週に向けて練習していきたいなと思います」

 

――今大会に向けて意識してきたことをお聞かせください。

 「構えた時に体がぶれないようにすること、親指を真っすぐターゲットの方向に向けるということ、真っすぐ矢を引くことの、3つを意識していました。昨日まで頭の中に入っていましたが、いざ試合が始まると緊張してしまいました」

 

――良かった点はありましたか。

 「前半は上手くいきませんでしたが、終盤でようやくいつものフォームを見つけられて、後半で取り返せたことが良かったです」

 

――第二記録会に向けて意気込みをお聞かせください。

 「今のフォームを見失わないようにして、最初から高い点数を取りにいきます。王座に出られるのが5位までであり、5位とあまり差がないので、来週で取り返します」

 

佐藤

――今試合の良かった点と反省点を教えてください。

 「良かったところは後半で持ち直せたところです。悪かったところは弓具の初歩的なミスがあったところです。そういうところは意識で変えられるものなので、当たり前のことですが、全部しっかりチェックしておこうと思いました

 

――来週に向けて強化したいことは何ですか。

 「最初が結構悪いので最初から点数を出せるように練習で意識したいなと思います

 

大木

――リーグ戦独特の緊張などはありましたか。

 「私は初めての有観客の試合だったので、大人数に見られながらやるということに慣れない部分がありました。これからは有観客になっていくので慣れていきたいです

 

――今試合の良かった点と反省点を教えてください。

 「良かったところは前半も後半も出だしが良く、試合を始められたところかなと思います。悪かった点は途中の体力消耗やその対策が不十分だったということです

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